紙の世界は面白い。
誰もが小さい時から手に振れ、折っては、切っては、貼っては、破っては、絵を描いては、、、と生活の中ではとても身近なマテリアルである。大人になっても自分を取り巻くその紙の環境は変わってはいない。

さて先週まで南青山のとある小さな民家ギャラリーで「かみの工作Cafe」という展示会が開かれていた。一緒にお仕事(グラフィック)をさせていただいているミリメーターのKさんのご紹介だったのであるが、シャマルとカリフを引き連れてさっそく出掛けてみる。

ほんわかした雰囲気の会場

ディスプレイは畳の上に、、、
「1枚の紙から何ができるか?」
これをテーマとしていろんなアーティストたちが面白い作品を作り上げていた。紙だけあって、それは繊細な世界。その発想の豊かさに感心しつつ、ひとつずつ手にしながら、小さな会場を見て回る。といっても数メートルだけど、、、(笑)。
花器、名刺入れ、ファイル、動物、メガネ、ライトなどなど多種多様に展開された内容でとても興味深いものであった。

さっそく作品をご紹介しよう(了解を得て撮影)
「LIFE CLIP」(左)「adress tray」(中央)「こどものどうぐばこ かるた」(右)

「BLOCK TRAY」

「Wax Paper File」

「内ろっかく」

「紙の壺」

「DOGS」(左) 「白黒動物」(右)

「1/100建築模型用添景セット」

「LITE LITE」

「PEACE OF CAKE CARD」(左) 「ことりのモビール」(右)

「めいしばこ」(左) 「かみめがね」(右)

壁に掛けられた「LITE LITE」
人間、いつも何かを考えて生きているってことがとても大切だと痛感する。ただのほほ~んと生きているのは勿体ない(そういう生き方を否定している訳ではない、笑)。
パスカルの『パンセ』に「人間は考える葦である」という名言があるが、まさに思考してこそ人間の存在が評価されるのであろう。
たとえ紙1枚がテーマであっても、一生懸命に考え抜き、その1枚にコンセプトを刻み込む、、、そんな姿にひとは感動をするのではないだろうか。

庭に面したカフェも楽しめる

道路に面した壺庭。なんか落ち付く、、、、、
帰り際、紙製造ディレクションを担当されたYさんとも短い時間ではあったが、その意気込みのお話を伺って会場をあとにした。これからの「紙の工作社」
(●)の発展にも期待しつつ、シャマルとカリフと一緒に南青山の散策散歩に、、、、、次の目的地「LOTUS」に向かったのである。

シャマルもカリフも散歩気分満々!