常滑にある陶芸の街を連休を利用し散策してきた。
常滑の街は愛知県知多半島に位置し、現在はセントレア(中部
国際空港)が隣接する。隣接といっても24時間離発着可能な
海上ハブ国際空港なので、常滑の街とは橋のみで繋がっている
だけだ。よって国際空港のある街としては特に発展しているわ
けでもなく、今後も街の形態に変化がおこる気配も見られない。
そこがまた善いところかもしれない。
陶芸の歴史を持った古い街並と現代的なハイテクノロジーを駆
使した空港との対比がなんとも言えず趣深い。
さて散策してきたところは、江戸時代から始まった登窯(のぼ
りがま)を発展させた場である。現在残っているのは明治時代
の登窯・煙突のある街並で、「国指定重要有形民族文化財」と
して街全体が保存保護されている。
登窯を作るためであろう丘陵地にあり、煙突を丘の上から見下
ろしたり、近くで見上げたりして、古の陶芸家達の活動が想像
できるくらいだ。街の中には、真っ黒なコールタールを塗った
民家を改修して陶器をディスプレイ(販売)したこじんまりし
たお洒落なショップに変身している。
散策路はどこも1.5メートルくらいの路幅しかなく、擁壁と
なる部分には、さすがいろいろな陶器・土管が積み上げられ街
の特色となっている。
ゆっくり、じっくり徒歩で回遊して約1時間強。一度訪れてみ
るとなにか発見できるかも。

常滑の陶芸の街を見下ろす

れんが積みの窯煙突

黒壁の民家跡(現在ショップ)

登窯

陶器・土管の散策路