
金沢旅行記が4編にわたり、ちょっとここらでティーブレイクとしよう。
私はお茶の専門家でもなんでもない。
でもお茶の愛好家、と言う程でもないがお茶が大好きである。
銘柄も詳しいわけではなく、味を知り尽くしているわけでもない。
でも最近美味しいお茶に出会うことができた。
設計させていただいた住宅のオーナーからの頂きものなのだが、ちょっと感動する美味!。
あくまで個人的嗜好の範囲を抜け出ていないので、「もっと旨いの知ってるよ!」って方もいらっしゃって当然。
お茶イメージの色彩らしい箱に何袋かはいっているのだが、「新茶・503」という。
「うおがし銘茶」というお茶やさんのもので、築地に本店があるらしい。銀座の「うおがし銘茶」には行ったことがある。遠州浜松で長く生活したもの(私含め)にとって、「お茶」といえば静岡県だろう!ときっとそこの出身者は自負しているだろう。ご多聞にもれず、工場は静岡県の島田市と袋の裏に明記されていた。浜松に住んでいると、「おっ茶おっ茶、おっ茶おっ茶の竹○堂!」というお茶のCMが、30年近く経った今でも頭の中にインプットされ続けている。
さてこの「新茶・503」についてだが、まず開封した際にすでにそのお茶っ葉の香りから期待を持たせる。香ばしい甘い香りがする。お湯を注いで待つこと2~3分。程よい色合いのお茶を湯のみに注ぎ、香りを堪能しながら口元へ。のど越しまろやか。ウ~ン!旨い!。ちょっと甘味があって香ばしさが口の中に残る。日本人で良かったと思う実感できる瞬間。

お茶はお抹茶に限らず「おもてなしの心」が大切だと思う。人の家に伺った時、おいしいお茶が出されるとほっとして自然にそこから会話が始まったりする。人間関係を親密にしてくれる効力もあると感じる。
私の事務所でまず新人に教えることは、「お茶」の美味しい入れ方なのである。若い人(ああ歳とるとこう言い方になってしまうのか?!)はみんなペットボトルでお茶を飲んでいるのか?。きっとあんまり家でお茶をいれたことがない人が多いのでは。まずお湯の沸かしかた。沸騰させない、直前でやかんを五徳から離す。お湯を人数分の湯のみに8割くらい注ぎ、ちょっと湯飲みがあ温まったところで、急須に入れる。お茶っ葉が軽~くひらいてきたら、順番に湯のみに注ぐ。3つ湯のみがあれば、1→2→3、3→2→1、1→2→3、3→2→1という具合に同じ濃さになるよう何回かに分けて注ぐ。注ぐ量は湯飲みの7分目。あとは丁寧にお客さまの前に気持ちを込めてお茶を出す。ここまでまずできないと、設計うんぬんの話はしない!。
この「新茶・503」になってから、打合せ後の帰り間際に、「美味しいお茶でした。」と言って帰られる方が多くなった。その言葉だけでも打合せが上手くいった感じ(錯覚?)にさえなる。
お茶の体に及ぼす効能はいうに及ばず、私たちにとってとても大切なコミュニケーションを図る媒体としての「お茶」。これからもちょっとした時間での「お茶たいむ」を楽しんで大切にしていきたいと思う。
美味しいお茶(紅茶でもコーヒーでもいいよ)があったらみなさん、教えて!。

PS.「新茶・503」は11月までの限定品で、また新茶の季節まで待たなくてはいけないようです。