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ホーム > アーカイブ - 2005年12月

金沢を旅して3/21世紀美術館

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エントランスホーのガラススクリーンに
写し出された上空からの全景。

香林坊から兼六園に向う右手に「21世紀美術館」は静かに佇む。SANAA(妹島和世+西沢立衛)設計。
直径113mの正円の上に、4つの中庭と様々なヴォリュームの展示室が存在する。
曲面ガラスの中では、人が歩いたり、ウサギチェアに座ったりしているシルエットが遠くから見える。

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円形をした21世紀美術館。
正円のガラスの中に展示室の
白いボリュームが見える。

1日目は企画展「もうひとつの楽園」をじっくりと、2日目は建物全体をじっくりと鑑賞しながら廻り続けた。企画展内では写真撮影ができず、オープンスペースからの撮影となる。

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「レアンドロのプール」
薄く水を張ったプールのアート。
上から見るとこんな感じ。

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下から見るとこんな感じ。
必ず見知らぬ人とも手を振り合う。
そしてデジカメでお互い撮影。

この美術館は3つのアプローチがあり、どこからでも出入りできとてもオープンな印象を受ける。全周がすべてガラスであるところからもこの美術館の性格が伺える。市民みんなが金沢の街の路地空間として利用できる感じなのだろうか?。多くの子供連れの家族、若いカップル、ひとりぼっちで来ている人など様々で、美術館なのに不思議な活気を感じる。1日目にはウェディングドレスをまとった新婦さんがホールを歩いていたりした。美術館にあるレストランで披露宴パーティなのだ!。企画展以外の展示室も市民ギャラリーとなって多くの人たちが美術鑑賞をしていた。とても「生きている」空間となっていて、今までの美術館では見られない独特の雰囲気を持っている。

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レストランでは結婚披露宴が。

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加賀友禅がモチーフの絵画ホール。

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中庭を突き抜けるガラスの廊下。
人の動きがひとつのアート作品のよう。

美術館のコンセプト(建築家の意図)はとても明解で、建物を見たり、中を回遊することでダイレクトにその意図を掴むことができる。
企画展の展示室はおのおの独立していて、展示室から次の展示室に移動する際に、必ずオープンスペースに出ることになる。そこは外部まで見通すことのできる爽快感がある。空間自体がとても自由なのだ。よっていつも異なる光景を楽しみながらの移動となる。円形の外周ガラスがとても効果的だ。また中庭にも面し、大空がすぐそこにある。美術館だとずっと暗がりの展示室を移動することが多いが、ここはそんなことはない。いつでも深呼吸できる雰囲気を兼ね備えている。企画室も一人のアーティストにひとつの展示室となっていて、とても分かりやすく好感を持てた。美術館を訪れた人たちを自然にアートの世界に誘導し、決して無理強いすることなく、美術鑑賞できる空間を作り上げていると感じた。

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中に人がいっぱい。
手前の広場でも親子連れが遊ぶ。

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ホワイエに光が差し込む。

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長椅子のあるポカポカのホワイエ。

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地下に行く階段とガラスのエレベーター。

きっと春になれば、美術館のまわりの芝生の上では家族連れや子供達がピクニック感覚で訪れるに違いない。これから寒い冬を迎える金沢の街の中で、この美術館が人々の心を暖めてくれることに期待したい。
金沢に行かれた時は「21世紀美術館」を訪ねると、旅の想い出がより深まること間違いなし!。
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[ 2005/12/02 21:11 ] 建築 | TB(0) | CM(6)