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洗濯機/今昔物語

今は昔、私の生まれた1959年にはもう電気洗濯機が出現していた。
電化時代と呼ばれるのは1950年からで、それまではいわゆる「洗濯板」を使用して作業をしていたのである。主婦の家事は過酷であり電気洗濯機の出現が「家事革命」を引き起こすこととなる。「三種の神器」と呼ばれるテレビ・電気洗濯機・電気冷蔵庫は、家庭に入り込み生活をより一層便利なものに変えていくことになる。1960年は電化製品は「白モノ」と欧米文化に影響され、やがて日本の家電もカラー化の方向に進んでいく。

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初期(昭和30年頃)の洗濯機
大きなバケツのイメージ
ハンドル付ローラーで脱水

さて私が小学生のころは母によく洗濯絞りを手伝わされていた。もちろん全自動でなく自動脱水機でもない。2本のロ-ラーの間に衣類を挟み、ハンドルをまわしながら水を絞り切るタイプのローテクなものだ。ローラーを通り抜けた衣類はスルメのようになって奇妙な形で出てきた。たまにはボタンも割れた。若い人にわかるかな~?。でもそれは子供心に面白く、喜んで私はやっていた記憶がある。弟と手をローラーに入れては挟んで、ケンカしながら脱水をやっていたのだ。母には怒られながら、弟とは喧嘩しながらのコミュニケーション洗濯作業だったわけだ。

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私の記憶ある洗濯機(1958年モデル)
白が主流

今は違う。全部機械が最初から最後までやってくれる。機械だけが黙々と作業を進める。
最近「空気(オゾン)で洗うエアウォッシュ全自動洗濯乾燥機」なる新商品が発売された。空気で洗うとは?一体どうなってるの?と探究心が芽生え調べてみる。
オゾン自体には殺菌作用・脱臭作用・脱色作用があることは良く知られている。水槽の金魚をそんなオゾン発生装置(水槽のプクプク)の中で育てると鯉のように大きくなるのをご存じだろうか?巨大金魚にはビックリ!

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エアウォッシュ全自動洗濯乾燥機
高さが1m20cmある。

このエアウォッシュ全自動洗濯乾燥機には、(1)簡単に除菌・消臭 (2)オゾンで水を浄化 (3)水を捨てず節水、という3つの特徴が伴っているそうだ。今時の地球環境に優しい電化製品となっている。デザインは好きではないが、注目するには値する洗濯乾燥機の出現である。

ちなみにわが家のAEG全自動洗濯乾燥機(ドイツ)は、時間かかるがなかなか性能よく、デザインもとても端正で美しい。家事も美しい環境の中であればより一層楽しくなるんじゃないのかな!

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AEG全自動洗濯乾燥機

便利な世の中は誰もが実感していると思うが、この便利さだけに慣れてしまうのはいかがなものか?。汚れたものを手でゴシゴシ洗う、汚れがひどい時は洗剤を付けて洗う。冷たい水でも暖かいお湯でも手を使ってモノを洗うという基本行為を忘れずに「便利さ」のお世話になりたいものである。洗濯機がないからといって、自分の着ている服を洗えない子供達が出現するのも困りものですから。人間の知恵を退化させないためにも。
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[ 2006/02/21 14:35 ] カメラ・小物 | TB(0) | CM(17)

原作者・高嶋哲夫さんからのコメント!

以前このブログ(2006・1・13)でご紹介しました『M8』『TSUNAMI』の原作者の「高嶋哲夫」さんからブログに対するコメントをいただきました。

http://architect3002.blog25.fc2.com/blog-entry-33.html#comment245

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原作者の高嶋さんからコメントいただけるなんて思いもよりませんでした!
たまたま見ていただいていたようですが、原作者ご本人からいただけたのは光栄です。ちょっと興奮状態です!
ブログってこんなこともあるんですね!
もちろんみなさんからの貴重なコメントも大切な財産です!これからもよろしくお願いします!!
[ 2006/02/20 11:21 ] | TB(1) | CM(8)

映画2題:マイ・アーキテクト/バベットの晩餐会

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ルイス・カーン

建国記念の日、久しぶりに渋谷に映画を観に出かける。
映画館は建築家・北山恒氏設計の出来たて渋谷シネマコンプレックスQ-AX。
(円山町なので東急本店通りからのアプローチをお薦めする。)

 ■「マイ・アーキテクト - ルイス・カーンを探して」    
    第76回アカデミー賞ノミネート作品

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バングラディシュ国会議事堂

建築に携わる者であれば誰もが知っている建築の巨匠「ルイス・カーン」。
その愛人との間にできた息子ナサニエル・カーンが、11歳の時死別した父の生き方を追うドキュメンタリー・ヒューマン映画である。

1974年3月、ペンシルヴェニア駅で一人の男性の死体が発見される。パスポートの住所などが消されており安置所に3日間も放置される。世間は後になって新聞でそれがルイス・カーンであることを知る。
カーンの死、カーンの生き方、カーンの建築、カーンの人間関係を、この映画監督でもある息子が記憶と取材を続けながら明らかにしていく。
正妻の他に2人の愛人を有しそれぞれに子供を設けた。カーンの事務所スタッフの家庭はみな多くが、その純粋な建築追求の犠牲となっていく。ユダヤ人としてのプライド、建築家としてのプライドを最後まで全うする人生を送る。建築作品の単なる紹介作品ではなく、カーンを中心とした人間模様から写し出された建築が非常に興味深いものになっている。
その建築家の残した建築にその魂を見出せないわけがない。光・建築・精神の絡み合った見事な結晶はこれからも多くの建築家や人々の心に残っていくことだろう。
建築への希望を与えてくれる貴重な作品のひとつになることだろう。

ルイス・カーンの素材への敬意と賛美(ペンシルバニア大学での講評会にて)をひとつ紹介しておこう。カーンが煉瓦に問いかける。
「君は何になりたい?」
すると煉瓦は、
「アーチになりたい!」 
カーンは、
「アーチは金がかかるから、コンクリートのまぐさでやるけどいいか?」
煉瓦は、
「アーチがいい」
という。

http://www.myarchitect.jp/



日曜日はこれまた久しぶりにレンタルDVDを借りて自宅鑑賞。
先週、建築家の椎名英三さんがポルシェに乗って、わが事務所に遊びに来られた。その楽しい会話の中で「芸術家たるもの、観ておかなくてはならない作品」とお薦めだったのがこの映画。

 ■「バベットの晩餐会」
    1987年のデンマーク映画作品
    1987年アカデミー賞優秀外国映画賞。

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小ささな漁村で11人の静寂な時間が流れていく。
2人の姉妹、そして訳あってメイドとなったバベット。
数少ない村への訪問者とその姉妹、村の住人、そしてバベットたちが、時間軸と空間軸の中で交錯していく。
「貧しい芸術家はいません」
というバベットの言葉。(このあといろいろと重要な言葉が続くがあえて割愛。映画でご堪能あれ!)
人生を豊かにする術(すべ)、自分自身が生きていく上での身のおき方、演出する術、また前述がまわりの人たちを幸せにしていく有り様が、最後のシーンで凝縮され映し出される。
音楽家パパン、将軍ローレンスの言葉も聞き逃してはならない。
晩餐会シーンも素晴らしいが、その表現されているものに感動するだけでなく、奥に秘められたメッセージの重さを噛み締めて味わいたい作品である。
[ 2006/02/13 14:48 ] 音楽・映画 | TB(0) | CM(10)

犯人へ告ぐ!

晴れ渡った爽快な日曜日の朝。
洗車しようと玄関扉をあけてみるとなんやらコンクリート床に黒いものが‥‥。
なんだろう?と車の前に行ってみる。
イヤ~な予感的中!

「ガ~~~~~ン!!!!」
フロントスポイラーやフロントグリルが破損、ナンバープレートまでひん曲がっているではないか!
「当て逃げだ!」と思っても後の祭り。
ひとり寂しく粉々になった黒いグリル部品を拾い集める。
近所に犯人がいないか、一応街区を一周してみる。いるわけないか!

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正面からの破損状況(向って左下)

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アップ

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これだけは道から下がっているのに。


駅前の交番まで冷たい空気の中、歩いて相談しに行く。
5分くらいで所轄交番から若いおまわりさんが自転車に乗って駆け付けてくれた。
いろいろと様子を説明。でも犯人はわからないだろうとのこと。テレビでやっているタイヤ痕や塗装はがれからも発見は困難だろうとのこと。
とりあえず事故証明書を作成してもらう。
「前だけですか?後ろは大丈夫ですか?」
と言われ後ろを確認すると、なんとリアバンパーまでがコンクリート壁に!
ダブルショックを受けどん底へ‥‥。

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リアがコンクリート壁に!

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犯人の痕跡。
バックでぶつけたらしい!?

週明けに初めての車検に出すことになっていただけに悔やまれる。土曜日にディーラーに出しておけば‥‥。

今日ディーラーに電話で報告。
「フロントスポイラーだけで30万くらい、リアも30万くらい。」
一体工賃・諸経費、そして車検までの費用をあわせたら一体幾らになってしまうのだろうか?

犯人へ告ぐ!
「正直に名乗り出て来なさい!。人間、罪を背負って生きていく方が苦しみますよ!」

[ 2006/02/13 11:19 ] MASERATI | TB(0) | CM(8)

パイパティローマへ

元気の出る小説を紹介しよう。
奥田英朗の「サウス・バウンド」。

2004年の「空中ブランコ」で直木賞受賞となり、その後の待望の第1作である。
私と同じ歳ということもあって、精神に問題あるかのような精神科医が活躍する「空中ブランコ」発表以来の大ファンである。
同じ主人公が登場する「イン・ザ・プール」も生きていく道を明るく暗示してくれる痛快小説である。
どの本も読みながら一人で笑み(または笑い)をこぼしてしまうくらい面白い。
3冊セットでお薦めしたい。

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さて「サウス・バウンド」は前半を東京、後半を沖縄西表島に舞台を変えて、個性ある家族が中心となって話がテンポよく展開していく。
上原二郎はゴク普通?の小学6年生。元過激派で自称フリーライターの一郎を父に持つ。母さくらも過去に秘密を持ち、二郎は12才の誕生日までそのことを教えてもらえない。妹の桃子も小さいながらしっかりした正当派小学生。姉の洋子は不倫中。

奥田英朗作品に出てくる人物はとても明解なキャラクター設定がなされていて、まわりを巻き込んみながらも必ず一本、筋のある生き方をしているところにいつも共感してしまう。家族の中でお互いを見つめあうそのベクトルの絡みあいが見事に展開しつつ、最後には「お見事!」と叫びたくなるような結末を迎える。そこに奥田小説で描かれた「弾けんばかりの勢い」と「ほんのりした人間愛」のバランスを見い出すことができるのである。
子と親が言葉を通じなくとも理解しうるところ、饒舌な言葉で会話しても理解しえないところ、小説にちりばめられたそんな光景を読みながら「家族の絆」ってきっとこういうもんなんだな!と最後は感動してしまうパワーを持つ。

主人公の二郎の視点も、父を意識しながら東京での友達との小さな世界から、西表島に移住してからの大きな世界へ広がりをみせてくれる。その時初めて「自然と文明」「個と社会」「夢と現実」などいろいろな問題が自分の前に立ちはだかる。そんな時いつもそばに、一郎やさくらの純粋な後ろ姿があるのだ。
さくらと一郎が琉球の地から南にある自由の楽園「パイパティローマ」にむかうシーンは、涙を誘うというよりは、生きていくための強さを暗示させてくれるものとなっている。

元気な時はより一層元気に、気分の塞いでいる時に読めばすぐ元気になれる一冊であろう。
ただ痛快なだけでなく、いろいろな社会問題・文明問題なども含んでいることもより一層この小説の魅力を引き立たせていることは間違いない。
なにより読み終わったあとの爽快感がたまんない!
春の予感がする今日この頃、「サウス・バウンド」を片手にいかが?
[ 2006/02/10 16:58 ] | TB(0) | CM(8)

影の光/原美術館を訪れて

真っ青な冬空のもと御殿山にある「原美術館」を訪れた。

御殿山は一昨年前に完成した「御殿山の家」の現場監理でよく足を運んでいたので懐かしい思いがした。
小高い丘の上にあり、名が示すように気高い雰囲気を兼ね備える街並である。
ご存じのように江戸城を作った太田道灌のお屋敷があったところでもある。この御殿山であの江戸城の築城が練られていたわけだ。江戸時代、将軍の鷹狩の折りに休憩した品川御殿があった場所であったことから「御殿山」と呼ばれている。近くには御殿山貝塚もあり縄文時代から古墳時代までの生活史跡も見つかっている。

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「御殿山の坂」

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「御殿山の坂」の標識も由来が記されている。

JR大崎駅を降りていつもの近道を行かずに、わざわざ「御殿山の坂」を登るルートを選んだ。
この坂、東京の名坂のひとつであり朝日新聞などでも記事になっていたことがある。もともと急な坂だったらしいが、今は何回かの工事を経て緩やかで登りりやすい坂に整備されている。

その坂を登り終え、ミャンマー大使館の近くに「原美術館」が静かに佇んでいる。
美術館の建物は1930年代のモダニズム建築で渡辺仁が設計をしたもので1938年竣工している。もとは「原邦造邸」として建てられた住宅だったが、後に美術館に変身する。建築史上、貴重な存在とされ今も多くの人に愛され続けている建築のひとつだ。
ちなみに原邦造氏は、愛国生命・明治製糖・東武鉄道・東京瓦斯の各社長、日本航空初代会長を歴任した戦前の日本を代表する実業家である。

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「原美術館」玄関

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「原美術館」

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中庭に面するレストラン

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アート中庭。イサム・ノグチの彫刻もある。

さて現在美術館では、「オルファー・エリアソン 影の光」展 が企画開催されている。
「オルファー・エリアソン」はデンマークのアーティストで、光・水・風といった自然要素を使って私たちに体験・知覚させてくれるインスタレーションを展開してくれる。表現方法は異なるにしろ、私がいつも頭の中でイメージしている建築においての自然の感じ方が共有できたらと思って出かけた次第だ。
各展示室でひとつのインスタレーションがあり、人の感性を覚醒する仕掛けが巧みになされている。
仕掛けは全部で10個。

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「オルファー・エリアソン 影の光」
「美/Beauty (1993)」


「美」は天井にセットされたノズルから細かい霧がフロアーまでスクリーンを作り、そこに光を照射することで虹がいろいろな表情をつくり出すインスタレーション。見る方向、ちょっとした空気の振動で表情を変える霧は幻想風景を生み出す。オーロラってこんな感じなのだろうか?あくまでイメージのお話!

「単色の部屋と風が吹くコーナー」は壁の一面のみが全部オレンジ色に光っている。ふと気付くと男も女もみんな「モノトーン(白黒)」に変身している。いままで存在していたいろいろな色が、オレンジの一色だけで消されてしまった。不思議な気持ちになると同時にどこか不安な気持ちが展示室で芽生えてくる。もう出ようと思ったところ、出口で上から下まで小さな扇風機が生温い風を身体に送り込んでくる。空間の驚きと知覚の変化を短時間に味わえる不思議な場であった。長い時間はステイできない!

あまりディテールを記してしまうと行こうと思っている人の楽しみを奪うといけないのでここまでにしよう。
もうひとり、光の芸術家として忘れてはならないのが「ジェームス・タレル」。金沢21世紀美術館では「タレルの部屋」なる空間まで作られている。彼との作品比較を自分なりにしてみるのもいいだろう。
私が大好きな「知覚・体験」のできるインスタレーションを味わえた休日。
3/5(日)までこの企画展、好評につき会期延期されている。

将軍が鷹を片手に狩りする光景を想像しつつ、ゆっくりと「御殿山の坂」を登って「原美術館」で芸術に触れてみるのはいかが?

[ 2006/02/06 16:46 ] 展覧会・音楽会 | TB(1) | CM(8)

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