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用賀 de ヨーガ

用賀(世田谷区)に住んでもう20年。
先週末、事務所と用賀駅の間にコンクリート打放しのマンションが完成し、2階にファミレスの「ジョナサン」とヨ-ガ教室「コラロ用賀」がオープンした。
教室のキャッチコピーが「YOGA de YOGA(用賀 de ヨーガ)」。
「コラロ用賀」の特色はタイ式ホットヨーガとうたっている。
ヨーガにいま流行りの岩盤浴などある教室は、入会金5,000円のところ今なら2,000円で入ることができるらしい。

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「コラロ用賀]とジョナサンの入るマンション
バックはSBS超高層ビル

さて「用賀 de ヨーガ」は誰でも思い付く単なる駄洒落と思いきや、どうもそうではないらしい。
「用賀」という地名の語源が「ヨーガ」からきていることらしいのだ。
用賀駅のそばに真福寺(用賀村成立時の開基)というお寺があり、山号を「瑜伽山(ゆうがさん)」という。
梵(サンスクリット)語の「瑜伽(ゆうが)」が語源となって「ヨーガ」となる。
よって「用賀(ようが)」と「ヨーガ」は同じ語源となる。

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真福寺正門

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門には「「瑜伽山」

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真福寺本堂

「瑜伽(ゆうが)」とは「結合」を意味し、
「自分の魂と肉体の統一、大宇宙(神)と小宇宙(人間)との一体化」という仏教哲学らしい。
ここ用賀はものすごい「聖地」なのかしら?

ちょっと地名に興味が湧いてきません?。
まずから世田谷の地名を調べ始めてみることにしよう。
みなさんも自分の住んでいるところの地名を調べるとなにか新しい発見があるかも知れませんよ!

その前に自分でできる「ヨーガ」や「気功」で健康に気をつかっていこうと改めて心に誓う。
「気功」の呼吸法と1日30分の昼休みウォーキングで、今年1月から2kgのダイエットに成功!!
「ヨ-ガ教室」はどうしよう?
やっぱり無理かな?
ヴィジターで無料体験くらいなら、即決参加できるのだが‥‥。

ナヌ!パンフをよく見ると、この「コラロ用賀」は女性専用じゃん!!
じゃ、もともと僕、行けないじゃん!!!
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[ 2006/04/28 13:33 ] 健康 | TB(0) | CM(12)

銀座でお抹茶!

曇天の日曜日、銀座でブラブラ。
春海通りにあるDiorから西5番街に入ってすぐのところにある
  「うおがし銘茶」
に立ち寄って、お茶をいただいてから散策に出かけようということになる。

以前、マイブログ「ちょっとティーブレイク」で紹介したお茶の銀座店である。


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「うおがし銘茶」銀座店(設計:野沢正光)

銀座もビルの建て替えなどでいつも姿を変えつつあるアメ-バ状態の街だ。
「うおがし銘茶」は間口の狭いところに建ち、3階までを店舗としてフル活用しているビルだ。
1階がお茶を売る店舗、2階が煎茶をいただけるフロアー、3階はお抹茶をいただけるフロアーとなっていて、2・3階の利用には500円のチケットが必要だ。
迷った挙げ句、3階のお抹茶をいただくことにして、暗い狭い階段を進み上った。

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3階のお抹茶フロアー

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天井からの光景、ビルに挟まれて‥‥
ほんとは青空をのぞみながらなのですが‥‥

板張りの床に白い壁、、天井はガラス張りの明るい空間へと導かれる。
茶席はビルの谷間のようなところで、空を鑑賞しながらお抹茶をいただける訳だ。
幅1.5間(2.7m)、奥行き3間(5.4m)くらいの狭い空間ながら、その銀座ならではの味わいが趣き深い。ちゃんとした和の茶室でなくともその「場」は完成されているのだ。
お茶室は本当に自由でいいね!

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こんなパフォ-マンス

若い男女のスタッフが目の前でお茶をたてる。
最初に簡単なお抹茶の説明を聞く。
濃茶、和菓子、薄茶と3本立てのお抹茶コースになっている。

濃茶はグリーンの絵の具を溶いたようなドロドロの濃い味で、目が醒める感じだ!。
初めての体験!!舌触りがいつもまでも残る感じがするが、決して嫌な感じではない。
和菓子は木の器に品良く登場!素直に旨い!!
薄茶はいわゆる普通のお抹茶。
でも濃茶が前座で登場しているのでその趣の違いが堪能でき、改めてこのお抹茶の味の美味しさを再認識することとなる。

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どうです!このまったりした濃茶

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上品でしょ!この和菓子

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綺麗にたてられた薄茶

曇天の銀座であったので空中茶室も楽しめたが,夏の暑い日はどうなってしまうのだろう?
汗カキカキも嫌だし、冷房ガンガンも嫌だし、ちょっと興味津々。
そうこうしているうちにどんどん狭い3階の茶室にお客さんが上がってくる。
1階までまた階段で下り、お店で「にゅう」というお茶300gとお抹茶50gを買う。
「にゅう」は香ばしくて柔らかい感じのお茶。前述にあるブログの「503」に近い味わいがある。ただし「503」は新茶でインターネットのみでの販売となる。

お茶を包んでくれる間にも、また今年の新茶が小さな湯呑みで出されたので有難くいただく。
もう3杯目!
店員さんと少しお茶談義を楽しんで、また雑踏の銀座街散策に出かける。

やっぱり日本人はお茶好きですな!
みなさんも一度銀座に行かれた時に立ち寄ってみてはいかが?
ビルの谷間の茶室空間も風情ありますよ!!

P.S. お店の方の許可をいただいて撮影させていただきました。
[ 2006/04/24 15:53 ] | TB(0) | CM(18)

大空を深呼吸

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きのうの嵐は凄かった。
真っ黒の雲の中、ロケットが飛んで行くようなヒュ~~~という聞いたことない音がしていた。
竜巻が起きたところではこんな音がしたとか、しないとか‥‥。

きょうは対照的に真っ青な大空。
仕事中、ふと窓の外をのぞいてみたら雄大なモコモコ雲が浮いている。
太陽の光で雲の立体感が増し、綺麗な陰翳のある自然造形美を創りだしている。

いろいろなものに見えてくる。
空飛ぶカメ、綿菓子、人間の脳、ミシュランのマスコット、巨大なUFO‥‥‥
この雲の浮かんでいる青い空の果ては無限の宇宙だと思うと、人間なんかちっぽけだなと思う。
宇宙から青い地球を見ても、きっと同じ気持ちなんだろうな‥‥‥

そうこうしているうちに、モコモコ雲は東の方へ姿を変えて行ってしまった。
さあ、デスクに戻って仕事、仕事!
この地球の上に小さな家を建てさせていただきます!!
モコモコ雲のような変幻自在な建築ができるといいな!!!

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[ 2006/04/21 14:44 ] 健康 | TB(0) | CM(16)

待ってました!伊良部先生!

待ってました!奥田英朗の精神科医・伊良部先生シリーズ第3弾「町長選挙」。
「イン・ザ・プール」「空中ブランコ(直木賞受賞)」の続編である。

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なんで今回もこんなに痛快なんだろう!
いつもながら主人公の伊良部先生の素頓狂な治療?には思わず拍手を送らざるを得ない。
今回前半は、最近世の中を騒がせた実在人物を登場させ、より一層具体的なイメージできるところが特に面白い。
ライブファストのアンポンマンっていったら誰だかすぐ分かっちゃうよね!

時の権力者がいつものようにズルズルと伊良部ワールドに引きずり込まれ、本来の自分からかけ離れた姿で演ずるはめになって、精神の悩みを自然解決させていくのである。
僕はいつも奥田作品を単なる娯楽小説とは受けとめておらず、現代の歪みを問題提起してその解決方法を指南してくれている小説だと感じている。つまり人間がちょっと悩んだ時の気持ちのもっていき方のような‥‥‥。
この今の社会、仕事をしていても、遊んでいても、なんかストレスが溜まりやすくなっていると思いませんか?
「病は気から」と言いますが「気は病から」とも言えます。からだの調子がすぐれなければ、悪い方悪い方に考えて、結局アリ地獄のような極地まで追い込まれて、気が滅入ってしまうってことないですか?
パソコンだって、メールだって、ブログだって、楽しいのが大半でしょうが、ときたま嫌になることもないですか?。人間関係も目に見えないところで意外とストレスとなっているかも。
奥田のこのシリ-ズ本は、弱りかけた現代人の活力源、エネルギ-源みたいなところがあって、とてもお気に入りなのです。
もちろん元気な人はもっと元気になれます!

ひとりで静かにほくそ笑みながら読んでみてください。
電車に乗りながらだと吹出してしまうシーンがありますのでご注意!


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アンポンマンのモラルと品格が上記の本でちょっと話題になったところで、もうひとつ今ベストセラーになっている話題作「国家の品格」について一言。
作者はお茶の水女子大学教授で数学者、作家・新田次郎の息子でもある藤原正彦。
日本が世界で唯一の「情緒と形の文明」であると言い切る作者。

「論理より情緒」「英語より国語」「民主主義より武士道精神」などいろいろな提言をこの本の中でしている。歯切れのよい文章とちょっと右翼的な思想が見隠れするが、良く読んでみると自分もこのくらいのことは感じていたよ!という内容でもあるのだ。この本を読み終えた時に、新たな発見があったかな?とちょっと首をかしげたくなったのだ。
「国家の品格」というほどでなく、「日本人としてのプライドと道徳について」くらいのタイトルの方が良かったのかもしれない。画期的日本論?‥‥ではない!
人間そして社会においてはバランスが大切だといつも僕は意識して生活している。よって前述の「論理より情緒」など極化してしまうと、地球人としてのバランスが崩れ、文明が逆に衰退していきそうな気持ちにさえなってしまった。
「情緒より論理」「国語より英語」「武士道精神より民主主義」となってもなんの不思議も違和感も感じないと思いません?


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そこで狭いヴィジョンの「国家の品格」を読むんなら、もっとヴィジョンが広がる私の「座右の書」である1冊をご紹介。
オーストリアのノーベル賞受賞の動物学者コーランツ・Z・ローレンツが著わした、
「文明化した人間の八つの大罪」。

第1章 生きているシステムの構造の特徴と機能の狂い
第2章 人口過剰
第3章 生活空間の荒廃
第4章 人間どうしの競争
第5章 感性の衰滅
第6章 遺伝的な頽廃
第7章 伝統の破壊
第8章 教化されやすさ
第9章 核兵器
第10章 まとめ

上記のコンテンツで人間の危機と崩壊のシステムを明示しながら、人類回復への普遍的な道を示してくれる。
現在では古典的になりつつあるが、その内容には今読み直しても感銘するものがある。

ということで関係のなさそうな本が3冊。
でもどこかで繋がっている接点を感じ、ダラダラとしたためてみた次第です。
「町長選挙」と「文明化した人間の八つの大罪」はお薦めの2冊です!


[ 2006/04/17 16:45 ] | TB(0) | CM(8)

バウムクーヘンが食べたくて

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バウムクーヘン&レモンティー

ポカポカ陽気の日曜日の午前中、家でゴロンとテレビを見ていたら、お菓子で有名な「ユーハイム」の神戸元町本店が紹介されていました。お菓子の中でも「バウムクーヘン」が有名なのはご存じでしょう。
実はこの神戸元町本店、私が以前の事務所で設計・監理を携わらせていただいた建築でした。
朝5時前に家を出て、新幹線で新神戸まで。10時半の定例打合せから夜8時すぎまで打合せ。また新幹線で東京まで。家に辿り着くのが12時過ぎ。という生活が毎週、1年近く続きました。神戸の街も良く知ることはできましたが。

阪神・淡路大震災の際も元町本店は直撃でしたが、致命傷となる構造破壊もなかったとのこと。あの時のほっとした気持ちは今でも決して忘れられません。震災直後、ユーハイム河本社長自らが関西地区のユーハイムを自ら歩いて調べあげたことを聞いていました。今はオープン当時と全く変わりなく、営業されているのを見て穏やかな気持ちにさえなりました。

テレビを見ていたら、無性にあの「バウムクーヘン」を食べたくなり、さっそく車で出かけることとなりました。
出かけた先は千駄ヶ谷駅の前にある「津田ホール」B1Fの「ユーハイム」。

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津田ホール(槙文彦設計)
この建物のB1Fにユ-ハイムがあります。
左手前に東京都体育館、右がJR千駄ヶ谷駅
津田ホールは津田塾(大学)会の文化施設のひとつです。

午後1時を回っていましたが、奥の方の席が運良く空いていてゆっくりできました。
女の子からメニューを渡されオーダーしようとしたら、その中に「バウムクーヘン」がないではないですか!どういうこと?と思っていると、ちゃんとオーダーできると返事が来ました。生クリームと一緒にいただくバウムクーヘンが好きで何回か足を運んだことがあり、今まではメニューにもちゃんとあったのに!

「バウムクーヘン」とは「森のお菓子」という意味で、その木の年輪模様が語源となっています。その年輪が美しく、ユーハイムでは「マイスター」と呼ばれる人たちが丁寧に作っています。職人技を堪能できることはものづくりしている者にとっては大きな楽しみのひとつでもあります。

さて今回、津田ホールの「ユーハイム」に行って気になったことがいくつかありました。
ひとつは先程の「バウムクーヘン」がメニューに記載されていないこと。どう見ても看板メニューのはずなのにないのはおかしいと思いませんか?。私みたいにバウムク-ヘン(¥350)だけを味わいに訪れた者にとってはなおさらです。
ふたつ目はインテリアのメンテナンスです。心地よくティータイムや食事するにはちょっと壁とかの汚れが気になりました。職業柄なのでしょうが一工夫で解決できる問題をほったらかしにしているのはいかがなものか?。見えないところまで行き届いたメンテナンスがしてあるのが真の接客サービスと思いますが‥‥。
もうひとつはサービス。今はどこでもそうですが、バイトの男の子、女の子がほとんどです。よってマニュアルとおりのぎこちないサービスしか受けられないのが現状で寂しいものです。特に「ユーハイム」は創業以来、神戸でモダンな洋菓子の老舗として発展してきた歴史があります。それを知っているだけに、ぎこちない若人のサービスに対する認識不足がどうしても気になってしまいます。若人を否定するものではなく、やはりその人個人の考え方によるものとなるでしょう。

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津田ホールB1Fのユーハイム
左手にちゃんとした客席があります。

なんて久しぶりに楽しみに出かけた「ユーハイム」もちょっと残念な気持ちになってしまいました。お皿やカップもちゃんとユーハイムオリジナルのものであるにも関わらず、ソフトのほころびが見隠れしてしまい、一体どうしてしまったのだろうと考えさせられました。
新陳代謝の早い業界ではあると思いますが、歴史を大切にしながらも、もう少し軽やかなステップワ-クがいまの「ユーハイム」に必要なのかなと個人的に思った日曜日の午後でした。
これからもマイスターのバームクーヘンを楽しみにしてますよ!ユーハイムさん!!

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お馴染みのユーハイムサイン
[ 2006/04/10 15:06 ] | TB(0) | CM(20)

ラッキーナンバー・セブン

mixiマイミク仲間もようやく「77」。「7」についてのお話。
「7」は数字の中では縁起の良い数字とされています。

代表的なのが「ラッキーセブン」。
これは大昔の米国野球メジャーリーグから起こった言葉です。7回、バッターが打って外野フライとなるボールが、突風によりホームランになったことから「ラッキーセブンス」として流行ったとのこと。
日本でも7回攻撃になると,阪神は風船を飛ばし、ヤクルトは傘を開いて選手を盛り立てますよね!

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春の七草

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秋の七草

「7」は縁起よい数、または明るいイメージの数として長い間みんなに親しまれてきました。

  ・パチンコの「777」(カジノのスロットマシーンがオリジナルです)
  ・春の七草(セリ・ナズナ・ゴギョウ・ハコベラ・ホトケノザ・スズナ・スズシロ)
  ・秋の七草(ハギ・ススキ・クズ・ナデシコ・オミナエシ・フジバカマ・キキョウ)
  ・七味唐辛子(唐辛子・胡麻・陳皮・罌粟・菜種・麻の実・山椒)
  ・七福人(大黒天・蛭子・毘沙門天・弁財天・福禄寿・寿老人・布袋)
  ・七人の侍(ご存じ、黒沢明監督の映画)
  ・虹の七色(「赤橙黄緑青藍紫(せきとうおうりょくせいらんし)」という
         日本伝統の色を述べた著作があります)

ほかにもみなさん「7」にまつわる言葉をいろいろとご存じでしょう。
みなさんにとってのラッキーナンバーってありますか?

私の建築の先生だった芦原義信氏は「7」から離れられない深い縁があった建築家でした。

  大正7年7月7日生まれ 
  7人兄弟の
  7番目(末っ子)
  平成7年7月7日に
  77歳のお誕生日
  午後7時7分7秒に
  東京會舘でみんなで祝杯!!

どうです?
祝杯は意図的なものでしたが、ほかは運命的なものです。
ここまで「7」に恵まれるとは奇跡に近いものを感じます。

僕に関わる幸運の数字「7」は‥‥‥?  
ない!なんにもない!!
昭和34年生まれ、3+4=「7」 
あった~!!! ホッ、、、。

[ 2006/04/06 18:02 ] 社会 | TB(0) | CM(8)

LEONARD FOUJITA

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「藤田嗣治展」カタログ表紙
「タピスリーの裸婦」

日曜日はなんとか夕方まで雨ももち、東京国立近代美術館で開催されている「藤田嗣治展」に行ってきました。
初日は平日にも関わらず3000人の観客が押し寄せてどうなることと思いきや、展示室は人は多かったですがゆっくりと十分に藤田の絵画を観賞できる環境でホッとした思いでした。
今回の展覧会の特徴は、藤田嗣治の一生を通じての代表作が約100点海外からも集められ、画家としての一生を絵画を通してみることができるのです。藤田自身の生きざまそのものがダイレクトに語りかけてくるものになっています。

藤田嗣治はフランスにおいて一番良く知られた日本の画家であることはご存じだと思います。私の師事していました建築家・芦原義信氏のいとこにあたる人で、何となく身近な画家(あくまで感覚的なものです)と錯覚していたのも確かです。大学卒業後、藤田嗣治の絵画には心打たれるものがありましたので、今回の企画展はとても楽しみだったのです。

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猫好きの藤田嗣治のはずがなぜか犬?

藤田は東京美術学校(芸大)卒業後26歳の時、憧れのパリへ留学します。ピカソ、ルソー、モディリアーニなどと交友を深めつつ、藤田の絵画に影響をもたらします。やがて「面相筆を使った細い黒い輪郭線」と「なんとも言えない柔らかい乳白色の肌色」を特徴とする絵画が好評となり、藤田作品はその豊かな表現力が評価されるようになります。エコール・デ・パリの一員としても、パリっ子たちの中で一躍有名人としても、パリ社交界にデビューを果たします。それによりますます世界的に有名になっていくのです。
世界を渡り歩き、日本に戻ってきた際は第二次世界大戦の戦争画を描き続けます。知られてませんが日本では一番多くの戦争画を描いた画家になってます。日本画壇からは藤田に画家としての戦犯を押し付けられ、またパリに戻ります。そこで藤田はフランス人へと帰化し、尊敬するレオナルド・ダ・ヴィンチから一部をもらって「LEONARD FOUJITA」となりそれ以降、日本の地を踏むことはありませんでした。
ランスのノートルダム=ダム・ド・ラペ礼拝堂のフレスコ画が遺作となりますが、藤田は死んだらここで眠りたいと願いながら晩年の創作活動を全うすることとなります。

今回の展示会は7時代に大きく分かれています。私はその中の「裸婦に世界」特に「砂の上で」という作品の前でずっと絵画の世界に吸い込まれました。二人の裸婦が砂の上に横たわる絵なのですが、良く見ているといろいろと見えてくるのです。砂の柔らかい立体感がゆっくりと浮かび上がるのです。心地よい感覚と混乱する感覚が混じりあい、不思議な世界にはまってしまいました。

波瀾に満ちた藤田の人生は当時の状況を考慮すると、想像を絶するものがあったと思います。アヴァンギャルドな精神と繊細な気持ちを持ち合わせた画家なのは間違いありません。トレードマークのおかっぱ頭も、留学当時にお金もなく自分でカットしていたそうで、「自分の目の前の社会がよく見えるように」というのが由来とのこと。
時代と共に生きた証を残したレオナール・フジタの作品。自分の目でその時代を感じてみて下さい。絵画の前で想像してみてください。きっとフジタからのメッセージがあなたの耳もとに届くと思います。
この展覧会はフランス人となった藤田がまた日本人として戻ってきたという大きな意義あるものにもなっていると思います。

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東京国立近代美術館(谷口吉郎設計)

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美術館前のサイン

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皇居の桜を目の前にお茶でもいかが?

[ 2006/04/03 22:13 ] 展覧会・音楽会 | TB(0) | CM(10)

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