
小雨降る日曜日の朝、洗面室の小さな窓を開けると窓の下にいっぱいの「ドクダミ」。
南側のほとんど陽の当らぬネコの額のような狭い場所に力強く成長する。もともと根が強く、生命力ある植物でもあるらしい。
名前はインパクトあるが、花言葉は「白い追憶」。意外と?ロマンチックだよね!。
白く見えるのは花ではなく、葉の一部が白く変化したものでその中のフサフサした部分が花らしい。毎年この時期になると、窓から腕を出して「ドクダミ」を摘んで、リビングや洗面室に生けるのだ。雑草と言えども、とても清楚でかわいらしい姿が気持ちを和ませてくれる。
お気に入りの雑草のひとつ!!
さて午後近くになって雨もやみ曇り空の中、表参道へ出かけることにした。
1月に表参道ヒルズのレジデンスを特別見学させてもらったが、ショッピングモールが未体験だったのでさっそく突入。
ウッ、凄い人!。外の表参道もひと、ヒト、人でいっぱいだったが、モールにアプローチしてみたらやっぱり同じ密度状態だ!
大きな吹抜け空間、大階段、吹抜けを回る連続スロープ、上の大きなトップライト、安藤忠雄建築のボキャブラリ-が満載。でもなんかあんまり感動が起きないんだ!。こんなもんか?とちょっと醒め気味な目でこの空間を見てしまった。

人で賑わうスロープデッキ

大階段は人がまばら‥‥
人がいっぱい集まっているのは素直にいいことだと感じる。でもショップが均質に並列に並べられ、訪問者はひたすらスロープをダラダラと流れに沿って歩かなくてはならないのだ。界隈性が乏しいというのか、ショップと人間の関係が希薄というのか、ちょっと小綺麗なデパートやショッピングモールでもありそうなというか、感激するには乏しい建築空間だと率直に感じたしまった。なんて言うのかな?このスロープを歩け!とばかりに機械的に命令されて移動させられている感じっていうのかな?
これだけの大きな建築だったら、ひとりのマスターアーキテクトを決めて、いろいろな建築家にデザインしてもらった方が多様な空間ができて面白いものになった気もする。また保存された同潤会アパ-トが片隅にあるのが、そこでもショップが営業している。その昔の暖かい雰囲気の名残りをもっと感じさせてくれる方が僕は良かったのではないかとその場で感じたのだ。行かれた皆さんの感想はいかが?
改めて再開発の難しさを感じてしまう。
昔の時間軸の長いほんのりしたコミュニティーを再生することはもうこの表参道ヒルズではできないと思う。かといって昔のままでは絶対再開発プロジェクトは進行・実現しない。どちらも両極端だけど、折衷案というのもいまいちしっくりこないね。
時間が答えを出してくれるのか、この表参道ヒルズ!。
ちょっとがっかりしながら表参道をあとにして、渋谷に向うキャット・ストリートをブラブラ歩きながら途中の明治通りに面する「カッシーナ・inc PRIVATE」でちょっと休憩した。
家具で有名な「カッシーナ」は南青山に本店があるが、最近ショップの一部で喫茶できるようになっている。それもカッシ-ナの家具に座りながら。しかも家具を見ながら。ちょっとリッチな気分にさせてくれる。

「タルトタタン」 リンゴとキャラメルのパイ、バニラアイスを添えて。

「カンノーリ」 シチリア直送のカンノーリとリコッタクリームとフルーツ、
バニラアイスを添えて。
真っ黒な革のジンジャーチェアに身をまかせ、ボリュームも味も満足できるスイーツを堪能した。
初体験のカンノ-リが堅いものと知らず、ナイフでも切れず、手で摘んでかじって食べたがこれも旨い!
14:00からのケーキセットのサービスタイムの30分前に入ってしまって、ちょっと後悔したが(せこい?)食べたあとの満足度が高く、店を後にするころには忘れていた。
カッシーナを出たときは、太陽の日ざしが暑く感じられるようになってきた。
今年は特に貴重な陽射し。できるだけ浴びるように今年は努力している。
皆さんも日光浴を忘れずに!