ホーム > アーカイブ - 2006年05月

盗作って?

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「ナイトクラブ」和田氏(2000年)

ここのところ洋画家・和田義彦氏の盗作疑惑がニュースになっています。
今春の芸術選奨で文部科学大臣賞を受賞した画家ですから、なおさら話題性が膨らんでしまいましたね。
イタリア人画家のアルベルト・スギ氏は、作品に構図が酷似しているのを指摘して「明らかな盗作」と主張してます。それに対し和田氏は「同じモチーフであって、盗作ではない」と主張。
どうみても盗作でしょ!と素人目には見えますよね!

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「ノクターン」スギ氏(1998年)

でも「盗作」なのか「習作」なのか「模写」なのか、そのあたりの微妙なところのニュアンスが実は良くわかりません。
「模写」で有名な絵画にゴッホの浮世絵がありますよね。広重の版画を所有していたゴッホが油絵で制作したものです。これは「盗作」とは言われていません。ゴッホの絵画技法のプロセスにおいての「模写」なのです。ゴッホは生前には作品評価を受けていない画家で、死後に今の絶大な評価を受けているので、そのあたりが微妙なのかも知れません。
他にもゴッホは、ミレーの「一日の終り」(1867)の模写作品として「一日の終り(ミレーによる)」(1890)を発表して、完全なゴッホのオリジナル作品として世に認められています。これらも今回の事件のように構図はそっくりです。そうなると絵画の素人である私にはもうわかりません!

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「大はしあたけの夕立」広重

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ゴッホの模写(ゴッホらしい!?)

「盗作」と自分で言明する画家はいないでしょう。そうなると今回は「習作」か「模写」なのでしょうか?そうとも和田氏は断言してません。彼の本心を聞くまでは真実がわかりそうもありませんね。スギ氏との見解も全然違っているので、どちらかがウソを言っていることになります。
どちらかはみなさんのご判断によりますが、決着をみるまで感心持っていようと思ってます。

芸術の世界はある意味、「模倣」から始まるとも言えると思うのです。芸術家を志す者は、好きな芸術家の影響は必ず誰もが受けます。でもそこから自分のオリジナリティを生み出していくことが大切なのです。そうしないと芸術としての自分の世界を表現できないから。
なかなか難しいんだ!これが!!
[ 2006/05/31 17:31 ] 社会 | TB(0) | CM(14)

表参道ヒルズ再訪問

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小雨降る日曜日の朝、洗面室の小さな窓を開けると窓の下にいっぱいの「ドクダミ」。
南側のほとんど陽の当らぬネコの額のような狭い場所に力強く成長する。もともと根が強く、生命力ある植物でもあるらしい。
名前はインパクトあるが、花言葉は「白い追憶」。意外と?ロマンチックだよね!。
白く見えるのは花ではなく、葉の一部が白く変化したものでその中のフサフサした部分が花らしい。毎年この時期になると、窓から腕を出して「ドクダミ」を摘んで、リビングや洗面室に生けるのだ。雑草と言えども、とても清楚でかわいらしい姿が気持ちを和ませてくれる。
お気に入りの雑草のひとつ!!


さて午後近くになって雨もやみ曇り空の中、表参道へ出かけることにした。
1月に表参道ヒルズのレジデンスを特別見学させてもらったが、ショッピングモールが未体験だったのでさっそく突入。
ウッ、凄い人!。外の表参道もひと、ヒト、人でいっぱいだったが、モールにアプローチしてみたらやっぱり同じ密度状態だ!
大きな吹抜け空間、大階段、吹抜けを回る連続スロープ、上の大きなトップライト、安藤忠雄建築のボキャブラリ-が満載。でもなんかあんまり感動が起きないんだ!。こんなもんか?とちょっと醒め気味な目でこの空間を見てしまった。

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人で賑わうスロープデッキ

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大階段は人がまばら‥‥

人がいっぱい集まっているのは素直にいいことだと感じる。でもショップが均質に並列に並べられ、訪問者はひたすらスロープをダラダラと流れに沿って歩かなくてはならないのだ。界隈性が乏しいというのか、ショップと人間の関係が希薄というのか、ちょっと小綺麗なデパートやショッピングモールでもありそうなというか、感激するには乏しい建築空間だと率直に感じたしまった。なんて言うのかな?このスロープを歩け!とばかりに機械的に命令されて移動させられている感じっていうのかな?
これだけの大きな建築だったら、ひとりのマスターアーキテクトを決めて、いろいろな建築家にデザインしてもらった方が多様な空間ができて面白いものになった気もする。また保存された同潤会アパ-トが片隅にあるのが、そこでもショップが営業している。その昔の暖かい雰囲気の名残りをもっと感じさせてくれる方が僕は良かったのではないかとその場で感じたのだ。行かれた皆さんの感想はいかが?

改めて再開発の難しさを感じてしまう。
昔の時間軸の長いほんのりしたコミュニティーを再生することはもうこの表参道ヒルズではできないと思う。かといって昔のままでは絶対再開発プロジェクトは進行・実現しない。どちらも両極端だけど、折衷案というのもいまいちしっくりこないね。
時間が答えを出してくれるのか、この表参道ヒルズ!。


ちょっとがっかりしながら表参道をあとにして、渋谷に向うキャット・ストリートをブラブラ歩きながら途中の明治通りに面する「カッシーナ・inc PRIVATE」でちょっと休憩した。
家具で有名な「カッシーナ」は南青山に本店があるが、最近ショップの一部で喫茶できるようになっている。それもカッシ-ナの家具に座りながら。しかも家具を見ながら。ちょっとリッチな気分にさせてくれる。

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「タルトタタン」 リンゴとキャラメルのパイ、バニラアイスを添えて。

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「カンノーリ」  シチリア直送のカンノーリとリコッタクリームとフルーツ、
         バニラアイスを添えて。

真っ黒な革のジンジャーチェアに身をまかせ、ボリュームも味も満足できるスイーツを堪能した。
初体験のカンノ-リが堅いものと知らず、ナイフでも切れず、手で摘んでかじって食べたがこれも旨い!
14:00からのケーキセットのサービスタイムの30分前に入ってしまって、ちょっと後悔したが(せこい?)食べたあとの満足度が高く、店を後にするころには忘れていた。

カッシーナを出たときは、太陽の日ざしが暑く感じられるようになってきた。
今年は特に貴重な陽射し。できるだけ浴びるように今年は努力している。
皆さんも日光浴を忘れずに!
[ 2006/05/29 15:38 ] 建築 | TB(0) | CM(14)

Lamborghini 衝動買い

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左から カウンタックLP400(1973) カウンタックLP500S(1982)
ディアブロ(1990) ムルシエラゴ(2001) ガヤルド(2003)


仕事場のデスクの上が華やかになりました。
見て下さい! 10台の色鮮やかなランボルギーニ!

期間限定の缶コーヒー「ジョージア」の“おまけ”です。
1缶に1台、5車種で各2色ということで全部で10台になります。
1本120円×10本=1200円の投資で、自己満足の世界に陥ってしまったのです。
mixi友人のMさん情報で知り、3軒のコンビニをはしごしてやっと揃った車たち。
欲しくなるとどうしても止められないこの性格、問題でしょうか?

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童心に戻りいろいろなレイアウトを試しましたが、どれもしっくりこずデスクの上にこんな感じのままです。でも途中で気付いたのですが、このミニチュアカーのスケ-ルが1/100だったのです。設計段階で初期のスタディ模型を制作する際のスケ-ルが1/100なのです。これは使える!!

いざスタディ模型にこのランボルギーニをセットしてみるとどうもスッキリ落ち着かない。車がリアルすぎるのか、ヘタするとランボルギーニの価格の方が家より高くつくのか馴染まない。結局はいつもとおりにスチレンペーパーで車を作りセットしてみました。う~ん!やっぱりこっちの方がいい!!

衝動買いをしてしまった私は、まだ冷蔵庫の中に残っている「ジョージア」を飲み続けなくてはいけません。コ-ヒ-控えているんだけどな‥‥。

[ 2006/05/26 17:28 ] カメラ・小物 | TB(0) | CM(14)

屋上緑化を感じて

日曜日は二子玉川までテクテク歩いてお散歩。
高島屋SCも昨年の新館増築とリニューアルオープで大盛況。
新館最上階から用賀方面を眺めていたら、本館の屋上が全部緑化されていることに気付く。
これはぜひ緑化体験してみようと、6階までエレベーターでアプローチ。

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新館最上階から本館屋上を見下ろす。手前は新館のガラス屋根

「ヒートアイランド」いう言葉を耳にしたことがあると思う。
地球はここ100年間で1度上昇したという。
大都市平均では2.4度、ここ東京にいたっては平均を上回り2.9度も上昇してしまったのだ。
これは何となく東京でも実感できるものだ。
夏がものすごく暑くなった、昔程雪が降らなくなった‥‥。

「ヒートアイランド」になってしまった原因は
    1.緑や土や水分の減少
    2.コンクリートの建物の増加
    3.エアコンなど空調排気量の増加
    4.自動車などの排気ガスや排熱の増加
などが挙げられるが、それぞれの項目で各企業なり自治体がいろいろな努力をして「ヒートアイランド」現象をなくそうとしている。

建築絡みが多いのだが、「屋上緑化」という方法で、1+2を緩和することができる。
この屋上緑化では、
    A.省エネルギー (熱負荷の減少で光熱費を押さえる効果)
    B.大気の浄化  (樹木がCO2を吸収、酸素を供給)
    C.都市景観の向上(心理的効果のアップ)
が期待できる。

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子供達が楽しく遊ぶ。

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大人達はゆっくり昼寝?

さてこの屋上緑化庭園、歩いてみるととても気持ちがいい!
何がって?、まず実際木立の中は涼しくて気持ちいい。視覚的にも緑の葉っぱが風に揺すられて涼を感じる。
池などもその涼しさ効果を助長している。
なにより子供連れの家族が楽しそうに一緒に遊んでいる姿が好ましい。昔のデパートなどは、遊園地化されてとても暑苦しいイメージがあったのだが、全く光景を変えている。木や土に子供達が触れ、虫なども見かける。屋上じゃなくても思うかもしれないが、屋上にもこういう環境が必要になってしまった地球の背景をよく考えてみる必要があるんじゃないかな?
僕が小さい時は、道路もアスファルトで舗装されていない道がたくさんあったし、ザリガニ釣りができる池や水路がたくさんあったのに、今は土を見つけることさえ困難を極める。世田谷区にはいくつか「樹木保存地区」のように点在する「小さな森」があるのだが、この前を歩くと顕著にその環境の違いを実感できるのだ。夏に通れば明らかに涼しい。3度は違うんじゃないかな?。冬に通れば北風を和らげてくれる。昔の環境はこうだった。

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新館のファサード。お洒落なレストランがいっぱいあります!

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屋上と思えないでしょ!

文明の発展と共に失うものも大きいが、その失ったものを取り戻すことがどんなに大変なことか、今実感しているのは僕だけじゃないと思う。
といって、「車に乗るのや~めた」とも断言できない自分がいるが、別の方法で地球にできることは積極的に取り組んでいきたいとも思う。建築設計でも貢献できることはいっぱいあるし、我が自邸も小さな屋上に「カポック」「さるすべり」「水盆」など微力ながら「ヒートアイランド」にならないような対策をとってはいますが‥‥。

[ 2006/05/22 19:02 ] 都市 | TB(0) | CM(23)

こんな体験ないですか?

医療改革法案が国会の委員会で強行裁決された。
法案骨格は
(1)七十五歳以上を対象とする健康保険の新設
(2)高所得の七十歳以上の窓口負担率を三割に引き上げ
(3)高額医療の自己負担限度額の引き上げ
だそうだ。

改革もいいが、庶民の受ける診療内容をまずよく把握してくれよと切に思う!!
以下、長々と書きしたためるので、興味ある方は我慢して呼んでくださいませ。

■第1章 中病院にて
昨年の暑~いお盆に体調を崩した。お盆休みで近所の診療所も休みで途方にくれた。
熱、めまい、動悸などが夜になってもおさまらず、タクシーを呼んで近くの中規模病院夜間救急外来に行った。幸い他の急患もおらず、熱を測ってすぐに若い医師に診てもらえた。しかしなんか自信無さげな表情と対応。
「軽い熱中症でしょう、点滴をしておきましょう、念のため血液検査もしておきましょう」
とそのままベッドで2時間点滴。血液検査も愛想のいいおばちゃん看護士で、一回目の採血は血がドボッと溢れ失敗。2回目になんとか成功。検査結果も20分後に出て、さっきの若い医師が顔だけカーテンから出して、「特に問題ないと思うけど、原因わからないけど白血球がちょっと多いかな?。もし心配だった明日大きな病院で診てもらって!」と言われた。なんか白血球が多い原因があるだろって!!
そのうち救急車が来て、おじいさんが運ばれてきた。経過は省略するが、結局深夜になんでも無いということで、病院から追い出されたのだ。タクシーとか乗せてあげればいいのに!「これはひどい病院にきてしまった!」と思ったが後の祭り。点滴を終え、抗生物質薬をもらって、タクシーで家まで帰った。二度と来るもんか、こんな中病院!!!

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■第2章 大病院にて
翌日はやはり調子よくなく、11時ころに中病院の先生に従って大病院に行った。凄い診察待ち!!
結局2時間待っても呼ばれない。妻が何度か確認しに行ったが、「もう少しお待ちください」と何回も言われるのみ。3時間後、「Architectさん」と呼ばれ、やっと診察かと思いきや、「まず点滴をやっておきます」と若い看護士。診察なしでいきなり点滴かよ!。点滴チェアに座って待つこと20分、僕の後ろで点滴待つおじいさんに「Architectさん、お待たせしました!」と別人に呼び掛けている。僕はここだよ!と心の中で叫ぶ。
若いインタ-ンみたいな医者がまず採血用の針を射す。しかし採血後、点滴チューブに接続しようとするがうまくいかない。挙げ句の果てにブザーでベテラン看護士を呼ぶ。ヘタクソ!このインターン!!そうこうするうちに点滴チューブの中を空気が流れていく。血管に空気が入っても大丈夫なの?
点滴2時間が終り、やっと医師の診察。「どうしました?」「こうこうこういうわけで‥‥」「血液も異常ないしなんでもないでしょう」おいおいこんな問診だけかよ!触診もないのかよ!と頭にきたので「のど診るとか、おなかの触診もないのですか?」と言ったら、「じゃ、横になって下さい」「じゃ、横になるよ!」と結局どこが悪いかわからず終い。もう夕方になっていた‥‥。二度と来るもんか、こんな大病院!!!

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■第3章 義姉の診断
家で大人しく横たわり、医師の義姉に電話で状況報告。容態を話すと「まず風邪の場合、ウイルス性のものと細菌性のものがある。白血球が増えているなら細菌性の風邪を疑うべき。中病院で処方された抗生物質が効き、翌日の血液検査では異常が発見されなかったのね。細菌がいなくなるまで抗生物質を飲んで休養しなさい」と言われとてもほっとした気持ちになった。
適格なインフォ-ムドコンセントがどんなに患者を心から安心させることか実感できた一瞬であった。

■第4章 産むそして産んでから
今たまたま、小児科の先生と、産婦人科の先生の住宅の設計に関わっている。
どちらも医師の数が減少して社会問題になりつつある。どちらも時間に区切りがつけられない、病院を離れることができないなどかなりハードな医療環境に置かれている。でも患者は小児科や産婦人科がなくなってしまっては困る。それこそお先真っ暗な社会問題なのだ。幸いにして?患者さんは途絶えることがなく、一日の診療は相当な激務になっていく。それがまた医者の卵達が避ける理由にもなっていく。この悪循環をどう解決していくか良く考えないと、私たち患者サイドもそのうちに途方にくれる環境に追いやられてしまうと思う。現に東北地方で産婦人科医がいなくて家の近くでお産ができない事が現実となってきているのだ。子供を産みたくても生めない環境、子供を産んでも子供を診てもらえない環境。
どうなる日本?どうする日本?
たくさんの優秀で立派なお医者様もたくさんいること信じるしかない!
まず国は医療政策として、安心して診察してもらえる医療環境の整備に力をいれてほしいと切に願う気持ちでいっぱいだ。

[ 2006/05/17 22:47 ] 社会 | TB(0) | CM(17)

母の日と美しきもの

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母の日に銀座に行きました。
といっても母の日に特に関係はなく、気の向くままの「銀ブラ」です。
真珠のミキモトの前にカーネションがいっぱい。
自然の生み出す艶やかなピンクの美しさ。
母に送ったカーネーションはまだ蕾でいっぱいだったけど‥‥。

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ミキモトのお隣・山野楽器で「Enya」の最新CDを買いました。
   「Amarantine(アマランタイン)」(CDタイトル)
      ・アマランス(観用植物)のような
      ・しぼまない
      ・紫色した  
が本来の形容の意。
詩人が“永遠の花”を語る時に使う言葉。
アマランスの花言葉は「不滅」「不老不死」。
アイルランドの壮大な大自然の中、哀愁を帯びたケルト語を織りまぜたシルクのような音の世界。
部屋いっぱいに大きな音で響かせてみて下さい。
しっとりした落ち着いた気持ちにさせてくれるはずです。
人間の生み出す声の美しさ。
ヴォーカル/声は人間そのものが楽器です‥‥。

スーパーでめずらしいものを見つけました。
「さとうきび」
一度かじって、味とその感触楽しもうと思ったのですが、これがまた難物。
ナタみたいなものがないと、皮が剥けません。
竹のような自然の生み出す節ある造形の美しさ。
自分では頭の中にいろいろと味わうまでのプロセスイメ-ジはできているのですが‥‥。

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スイーツのお店で見かけました。
可愛い人形といっぱいの可愛いスイーツ。
バランス良いディスプレイとスイーツの美しさ。
微笑ましい光景に思わずその場に立ちすくんでいました‥‥。

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美しいものにふれた時、人の心は自然と素直になるものですね!

[ 2006/05/15 18:52 ] カメラ・小物 | TB(0) | CM(6)

やってまったがや~!

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連休は名古屋で仕事半分、東京で休養半分というかたちとなりました。
仕事の打合せが終ったところで工務店の社長に誘われ、4人で近くの喫茶店に行きましたところ、やはりここでも「名古屋」を発見しました。というよりここは名古屋の現場に来た時によく利用するところなのですが、以前はこんなではなかったのです。名古屋らしからぬちょっとだけお洒落な店でした。それはサービスという点においてです。東京と変わらず普通のサービスだったのです。ところが今回訪れた時にはその「サービス」が「名古屋のもの」に変化していたのです!。
今だコーヒーを避けている私はいつものようにレモンティーを注文。ポットで出てきて2~3杯楽しめるものです。するとまたすぐにウエイトレスが来て、
「お待たせしました、サービスのケーキとコーヒーゼリーです」
と4人分をテーブルの上に置いて去っていったのです。
「あ~あ~、ついにこの店も名古屋に染まってしまったか!、Oh my God!!」
と思わず声に出してしまった程です。ついにやってしまった(やってまったがや~)!!
紅茶だけを楽しみたい私にとっては、このサ-ビスは余計なもの。でも名古屋の喫茶店にとっては当たり前のこと。工務店の社長の話では、モーニングでサ-ビスは名古屋では当たり前だけど、昼間のサービスはここだけという。なおさらスゴ~い!!
せっかくなので。コーヒーゼリーをシュパっといただき、ケ-キは持って帰ってきてしまいました、我としたことが!!
名古屋のお客の期待に答えるお店の「サービス」努力には、本当にいつも感心してしまいます。
でもこの姿勢が昔からの元気な名古屋の姿なのでしょう。「不景気でも名古屋は元気」といわれるのは、別に特に元気なのではなく、まわりが不健全で元気がなくなっているだけで、名古屋の人たちは地道な生活をされているのでそう感じるのだと思いました。
建築を作るにも多少そういう「サービスありき」の気質が見隠れしますが、「郷に入っては郷に従え!」の精神で最後まで名古屋の現場も見届けるしかないようです。
あともう少しで完成です!


さて東京に戻る新幹線までに少し時間があったので「ノリタケの森」を覗いてみました。
食器で有名な「ノリタケ」の工場跡地を利用した市民に解放された広い公園と建築群です。
ギャラリー、ショップ、レストラン、体験工房、などがあり家族連れでいっぱいでした。
子供の日ということで工場煙突跡にたくさんの鯉のぼりが風を受けて泳いでおり、その背景に近代ビルが同居してなかなか微笑ましい「場」でした。
美しい公園と建築の写真でどうぞ!

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広い芝広場。
遠景にトヨタ本社ビル(左)、名古屋駅ビル(中央)、建設中のビル?(右)
トヨタ本社は意地で駅ビルより2m高いそうです。

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鯉のぼりいっぱい。煙突跡

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工場跡の中庭も花で鮮やか

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水路(左)のあるコンコース。犬も散歩OKよ!

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ショップの前のくつろぎ広場

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ショップ。なぜか新しい茶筅を買ってしまいました!

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コースの途中にて

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窯跡と煙突跡
もともと「ノリタケドーム」の計画があり、本当は中日のホームになる予定でした。
[ 2006/05/08 20:13 ] 社会 | TB(0) | CM(20)

家の顔

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オ-バル・ホールのあるファサード。
マテリアルは5mmのアルミパネル。
門の扉、車庫の電動吊戸が機能として備わるファサード。

コンクリ-ト打放しの無機質な表情に有機的表情を対峙させ、静かに植えられたヒメシャラの陰翳がコンクリートのスクリーンに写し出される。

オ-バル・ホールは夜になると、内側からの仄かな光によりその形がランダムに浮き上がってくる。
街のちょっとした灯として‥‥。

そして家の中には大きなリクガメが2匹くつろいでいる。


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(注釈後記)
先月完成したばかりの住宅です。
今日、連休前の確認にちょっと寄ってみました。
ファサードのアルミも厚さ5mmになると、この形状をカットするには「水切断」という特殊な技術を用います。
ウォーター・メスってご存じでしょう!。その建築版みたいなものです。
このオ-バル・ホールが時間とともに表情を変えるのも、楽しみのひとつです。
建築が街並に及ぼす影響は図り知れません。
街並も都市の財産です。そして私たちの財産でもあるのです。
これからもこの住宅の成長を静かに見守っていきたいと思います。
[ 2006/05/01 16:37 ] 建築 | TB(0) | CM(22)