人間の足の裏の感覚は優れています。
裸足であればなおさら、ちょっとしたフロアーの段差を見のがすことはありません。
それがたとえ1mmの段差であっても‥‥‥。

さていま話題の、といってもあまりに大きな事件・事故があり過ぎてみなさんはどれを思い浮かべることでしょう。「シンドラー・エレベーター」についてコメントしましょう。
以前マイブログ
「命を守るストラクチャー」の文頭で
「建築は第一に人の生活・命を守る「器」です。」
と僕は記しました。
今度はシンドラーのエレベーターが人命を奪う凶器となってしまいました。
自転車と一緒にエレベーターを降りようとした高校生が、扉も閉まらず急に急上昇したエレベーターと建物の間に挟まれたという悲惨な事故です。いや、これは殺人事件といっても過言ではないでしょう。
とにかくシンドラーの社長、日本支社長、関係者の言葉の中に,御遺族そして国民に対する事件に対しての誠意というものがちっとも感じられません。責任逃れ、責任転嫁とか言い様がありませんよね。驚くことにシンドラー・エレベーターのホームページには、未だにこんなコメントが載っているんですよ!
「2006年6月6日時点では、この事故がエレベーターの設計や設備に
よるものではない事を確信している旨を述べさせていただきたい
と思います。」
じゃ、どうしてこんな事件が起きたのですか?
製造メーカーの責任は全然ないというのですか?
あれだけ日本だけでも「閉じ込め」「着床レベル段差」「扉開閉不調」「異常昇降」が発生しながら、全てをメンテナンスのせいにするのですか?
これは間違いなく、シンドラー・エレベーターの機器・制御関係に問題があるはずです。
アメリカにおいてはシンドラー社はエレベーターだけでも100件の訴訟を抱えているといいます。日本だけでなく、世界において同じことが起きているのをどうお考えなんでしょう?
建築の中では事故は発生するものです。でもその中で生活・利用する人間が注意すれば大きな事故に繋がらないと思います。でも今回のように注意していてもエレベーター自身が凶器となってしまうと不可避です。自分の命さえも守りきることができません。
利用者に対するあの冷酷な態度と無反省な態度で、シンドラー社のこの先は見えてきませんか!
・まず全てのシンドラー・エレベーターは使用しない。
・全てのシンドラー・エレベーターを別会社のものに交換する。
・二度とシンドラー・エレベーターを建築で採用しない。
・世界中のシンドラー・エレベーター製造をやめてほしい。
極論すると、製造する資格などない!
見捨てられる「シンドラーのリスク」など同情するに値しないものです。
それより「私たちの生活のリスク」をよく噛み締めて、事件解決への改心をしてもらいたいと切に願うばかりです。