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MCJ

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[ 2007/05/31 17:58 ] MASERATI | TB(0) | CM(22)

海軍カレー

横須賀美術館をあとにし、また横浜横須賀道路で帰路につき快調にQPを飛ばし始めた矢先、ふと気付いたんです。そう横須賀名物「海軍カレー」を買ってない!ということに。あわてて最初のSAに立ち寄ると、数々の「海軍カレー」(レトルト)のオンパレード。嬉しくなっちゃいました。案外お高いのねぇ~と思いつつも、2種類をゲット。

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「さいか屋」(左)&「魚藍亭」(右)

いつもは家で夕食を作って食べているんですけど、きのうは打合せで時間もなくなり急遽この「海軍カレー」の登場となったわけです。さっそく2種類を食べ比べようと、お皿にご飯を中央にカレーを分けてみました。笑わないでください!真剣なんですから。
まず見た目から明らかに違います。しかも香りも違います。もちろん味も全然違います。
「魚藍亭」のカレーはとてもオイリーであっさりした中にもしっかりとしたコクがあります。色も最近のカレーと比較するとかなり昔風の黄色いものです。辛さは控えめ。お肉もいっぱい入ってます。
もうひとつの「さいか屋」のカレーは色は最近風の濃い目。コクはかなりしかっりといろいろと詰まっている感じです。他の市販のレトルトカレーと差は「魚藍亭」程ではないですけど、高いことだけあってお味は満足するもの。(レトルトのレベルですけどね)
ということで私の軍配は「魚藍亭の海軍カレー」でした。

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「魚藍亭」(手前)& 「さいか屋」(奥)

ちなみに横須賀はカレーで街おこししてますが、海軍カレーは実は日本海軍に由来するカレーで日本におけるカレーの原点とされています。しっかりと海軍仕様のレシピ「海軍割烹術参考書」が残され、それを忠実に再現したり、アレンジしたりして横須賀は頑張ってます。
(もっと勉強したい方はコチラから)
今でも海上自衛隊は軍艦の中で金曜日にカレーを食べているのですよ。それはいつも同じ環境の船内において曜日感覚を取り戻すためなのです。
カレーを食べたら金曜日。僕はこれでも構いませんけど‥‥(笑)

[ 2007/05/30 10:13 ] | TB(0) | CM(18)

ちょっと横須賀まで

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横須賀美術館

目の前は日本における航海の難所とされる浦賀水道。ひっきりなしに大型のタンカーやフェりー、そしてプレジャーボートが右から左からひっきりなしに行き交っている。
そんな海と対峙して、先月オープンしたばかりの山本理顕設計の「横須賀美術館」は建っている。

美術館は緩い丘の上にあり、正面には海、残りの三方は山に囲まれている。ゆっくりと広い芝庭を横目にアプローチする。低く押さえられた建築は宝石箱のようなガラス建築。ガラスの中の、孔のあいた薄膜で包まれた空間が展示スペースとなっている。展示の空間もメリハリが効いていてなかなかいい感じ。

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ロケーション(美術館HPより)

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アプローチを振返るとそこは海。浦賀水道

そんな中でオープン記念企画展「生きる展」が開催されている。9人のア-ティスト達が自分の感性で「生きる」について表現している。どれも現代アートでその表現方法がユニークであった。途中から前をいくおばあちゃん2人の作品批評が面白くて、あとをついていった。「あ゛~、なんだい、これは!」「ひゃ~こりゃ、気持ち悪いねぇ~!」「これはファスナーかい?」とか言いつつ作品にさわってしまう始末。でも何かを感じとって帰ったことだろう。(笑)

この美術館、観音崎がすぐ近くということもあって、ヴィジタ-が様々だ。前述したお年寄りなども多い、カップルも多い、建築系の人?も多い、子連れのファミリーも多い。いろんな人たちがいろんな芸術に触れあうのはいいことだ。
テラスでランチをしているとピヨピヨと一定リズムの音がする。すると麦わら帽子をかぶった青いプラスチックバケツをぶら下げた両親が子供の手を引いている。その子供のサンダルからあの音がするではないか。そのままファミリーは美術館の中へと消えてゆく。展示室でもピヨピヨと音を鳴り響かせていたのだろうか?

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美術館エントランスホール。館内撮影許可をいただけなかったので館外からの撮影
ガラス屋根を通して柔らかな自然光がはいってくる天井の丸い孔


さてこの美術館、車をパーキングに入れた瞬間からどうもしっくりこない気持ちを最後まで拭い去ることができなかった。いったい何だろう?。

■ひとつはアプローチ動線。海からまっすぐ美術館にのぼっていく感じはとてもいい。でも入口が判らない!。しかもレストランの真ん前を通らなくてはいけないのだ。美術館でアートを観賞する前に、ペペロンチーノの香りを嗅いでからアプロ-チするのはいかがなものか?。

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レストランの前を通って美術館にアプローチ。右手が美術館エントランス

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この状態でエントランスを認識するのは至難の技。人の流れについてゆくしかない?

■もうひとつ、丘を利用しているので駐車場は地下にある。私としてはこの暑い時期、とても地下パーキングはありがたい。しかしまたもや葉山の美術館と同じく駐車券が取りにくい。しかも駐車スペ-ス1台分の巾が狭くドアパンチが恐い!。どうもこのあたりから私のしっくり感が狂っていったようだ。

■もうひとつ、これが一番の問題だが、どうも運営ソフトと建築ハードの噛み合いが良くないのだ。せっかくの山本理顕氏のすばらしい建築空間が運営でうまく活用されていない印象を受けた。受付の後ろの雑然とした汚さ。そこまでしなくてもいいだろうと思うくらい無造作に置かれた案内サインボード。アート鑑賞どころではないくらい私の気は散ってしまう。運営母体の問題か館長の意識レベルの問題なのか?。

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レストランではゆったりと(できるのだが‥‥)

■最後はやっぱりレストラン。あれだけのローケーションに恵まれていれば美術館と分離されていても運営が成り立つはずだ。ホスピタリティーはイマイチ。せっかく独立してお食事だけでも楽しめるようになっている計画。もっといいおもてなしで運営していけば、昼夜問わずヴィジターが増えること間違いないと思う。夕景の浦賀水道を通り通り過ぎてゆく客船などを目の前にして、美味しいワインとイタリアンをいただけたらどんなにロマンチックなことだろう。

まだ駆け出しの美術館であったが、その恵まれた環境、建築を活かしつつ、いつまでもヴィジターに親しまれる美術館に成長していく姿をこれからも見守っていきたい。
いろいろクリティカルに書いたが、美術館への熱いエールと思っていただければ幸いである。

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展望室からの眺め。ガラスの屋根から続く浦賀水道。建築家の意図がわかりやすい!

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美術館別棟として「谷内六郎館」がある。文藝春秋の表紙でもお馴染みの画家。
この美術館のそばにアトリエを構え創作活動をしていた。とても好感の持てる作品がいっぱい!

[ 2007/05/28 15:10 ] 展覧会・音楽会 | TB(0) | CM(16)

○もち

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染色された竹で編んだ綺麗な籠に入れられた「○もち」


若干1名、ハッとされた方がいらっしゃるとは存じますが、競馬ではないのでご安心ください。

「○もち」は「えんもち」と読みます。
九州は博多の創業70年・老舗「鈴懸(すずかけ)」の和菓子です。

オ-ナーとの打合せの際にお土産でいただきました。
直径5cm程の和菓子ですが、見た目は「どら焼き」の縮小版に見えるかも知れませんね。
でも口にいれると「あら、不思議!」
どら焼きにみられるようなお口の中でのパサパサ感が全くありません。むしろモチモチ感があると言った方が適当な表現かもしれません。ちょうどお上品に2口でいただけるのも魅力的です。どら焼きだとあの大きさを食べ切らなきゃいけませんからね。(笑)

皮は今でも職人さんが1枚1枚焼いているという通り、丁寧な仕事が舌を通じて伝わってきます。中のあんはこしあんベースの粒あん入りといった感じでしょうか。甘過ぎずとてもお上品な味に仕上がってます。お茶でも善し、コーヒーでも善し、なんでも相性が良さそうです。

4時間にも渡るオーナーご夫妻との打合せのティーブレイク。
特にご主人が私と同じ甘党なこともあり、2人でスイ-ツ談義で脱線してしまいました。(笑)
みんなで一緒にいただいた「○もち」
私たちの間に楽しい円満な会話を弾ませてくれたのでした。
素朴な「○もち」さん、ありがとう!

[ 2007/05/24 21:36 ] スイーツ/和菓子 | TB(0) | CM(16)

Maserati Audio

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Maserati Quattroporte IV V6 Evo

いつもいい環境の中にいたいと思うのは人の常です。
音楽も自分を取り巻く環境となります。音もそう、Audio本体もそう。
私の乗るMaseratiで購入時から気に入ってないところが1箇所だけあります。
それは「Sony Audio」
デザインの無骨さ、逃げまどう蛇のようにいつもチカチカとしているコントロ-ルパネル、すべてがいけません。どうしてこれを付ける過程になったのか本音を知りたいところです。

そう思っていた矢先、最新のAudiS8とA8W12が標準装備するAudioが「BANG & OLUFSEN」(以下B&0)というではありませんか!。Maseratiを購入した時もディーラーに「B&0」のAudioがあればいいのにねぇ、なんて話してしたものですが、いよいよ実現しました。Audiですけど‥‥

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ダッシボードの高音域を受け持つトゥイーター

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リヤウィンドウの下に装着されているリヤ用中低音域用スピーカー

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A8は82万円のオプション設定

以前、Ferrariにボディカラーと同じ色のAudioをB&0が作ったことがありましたが、搭載用ではありませんでした。話がそれますが、B&0の色は「ペイント上塗り」ではなく、金属に顔料を溶け込ませてから成形する「素材の色」となります。

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Ferrari 612 ScaliettiとブルーのB&0・BeoLab3

話を戻して、AudiS8のAudioはB&0のことだけあって、とても個性的なものに仕上がってます。洗練されたデザインがどれだけドライバーの気持ちを良くしてくれることでしょう。眺めているだけでも飽きない美しさを兼ね備えているのがB&0。

MaseratiもB&0を搭載してくれないかしら!
とは言ってもMaseratiに乗ってからはAudioを全く聴かなくなってしまった私。
Maserati Sound だけが聴こえてくればいいのです。


[ 2007/05/22 22:14 ] MASERATI | TB(0) | CM(24)

音遊人/上原ひろみ

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箱根仙石原を疾走中

日曜日ちょっと箱根までQPと共にドライブを楽しみ、心地よい気分で夜を迎えた。
たまたま「みゅーじん/音遊人」というTVプログラムにチャンネルが合った。
ジャズ・ピアニストの上原ひろみさんがきのうの音遊人だった。

番組は彼女の音楽環境を追っていくことになるが、故郷の浜松そして通っていた北高に向かう。実は私も同じ高校出身なのだが、カメラがどんどん北高に入っていくものだから思わず見入ってしまったわけだ。校門あたりはそんなに雰囲気が変わってなかったが、中はもう別世界。それもそのはず、卒業から30年近くも時は流れてしまっている。
驚いたのは大きなホール。といってももちろん音楽専用ではないが、ちょっとした集まることのできる多目的なホールになっていて、片隅にグランドピアノが1台おかれている。在学中、上原ひろみさんは昼休みになるとピアノを弾いて、まわりには友達がいっぱい集まって注目されていたいう。ちょうどこの日も、何も知らされていない現役北高生がまわりのギャラリーから、彼女のちょっとした演奏に聞き入っていた。サプライズの演奏後、良く買っていた校内のパン売り場に。その瞬間ドキッとした。というのはもしかしたら、あのパンを売っていた売店のおばちゃんが出てくるのかなと思ったからだ。
時は流れていた!。売店はもうなくなっているのだろうか、彼女は自販機の前で懐かしがってパンをひとつ買う。あの時のおばちゃんは今でも元気なのだろうか?。あの笑顔や元気な声まで昨日のことのように浮かんでくる。僕は高校の時からひとり暮らしをしていたこともあり、よ~くパン屋のおばちゃんにお世話になっていた思い出が蘇る。

僕達の時代にはなかった素晴らしい環境ができていることをとても羨ましく思った。昔から自由な校風の高校であったが、もっともっと自らを自由の身にして世界に飛び立っていってもらいたいものだ。パワ-全開ながらも自問自答しつつ、一歩一歩前進する彼女の姿を見ていたら、いつのまにかパワーを分けてもらった気分になる自分がいた。

[ 2007/05/21 11:52 ] 音楽・映画 | TB(0) | CM(12)

Museo Maserati

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2009年モデナにオープンする『Museo Maserati』
2004年の設計コンペティションでイギリスの「FUTURE SYSTEMS」が勝利しました。
MCJ のみなさんはもうご存じのことと存じます。

半地下に潜った建築は大きな屋根に覆われ、訪れた人たちを歴代のMaseratiたちが迎えてくれるように計画され、正面のガラスに重層にまとわり付いたフィン(羽根状ルーバー)はマセラティのラジエーターをイメージしてできたものだそうです。上空から見るとボディーの一部のようにもみえるのですが、この博物館かなりデザインアイテムにクルマがモチーフになっているのが微笑ましいところでもあります。

ちょうど豊田市にある槙文彦氏設計の「トヨタ鞍ヶ池記念館」に訪れたことを思い出しました。エントランス正面に立てられディスプレイされた「トヨタ2000GT」、そのインパクトは衝撃的で記憶にしっかり刻み付けられています。ゆっくりとスロープを下りながらいろんなクルマたちに接する場に身をおく仕掛けができています。

『Museo Maserati』はMaseratiだけの博物館。
どんなに興奮してしまうか、もう今から想像できない自分がいます。(笑)

そうだ! 
2009年はモデナに行こう!! 
心のエンジンはもうかかってしまった!!!
Museo Maserati へ!!!!

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イメージ・エスキース

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クルマのパネルパーツが置かれたかのように

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歴史ある建築群と緑の森の中に

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ジアロのスパイダーが浮遊していたり

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いろんなMaseratiが浮遊するエントランス、そして空に向けられたトライデント

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昔の建築も残しながらプレリュードとなる空間

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スロープに従って

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土の中に潜り込む



追伸.その後の様子をご存じの方はご一報くださいマセ。
Photographs by FUTURE SYSTEMS
[ 2007/05/18 14:18 ] MASERATI | TB(0) | CM(16)

ニ八せいろ&へぎ

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蕎麦好きの私としては、どっか出掛けてお気軽にランチともなるとまず蕎麦屋を探すことが多々。
連休中、出掛けた処は横浜元町と銀座。

元町はメイン通りより実は一本裏の細い路地を歩く方が好みである。こんな細い道から少し入った処に、3軒くらい蕎麦屋があるのが微笑ましい。どこも旨そうだが、ちょっと並んで『汐汲坂まつむら』にアタック。
外の構えはそれなりに蕎麦屋の和の雰囲気を演出している。が、長~い暖簾をくぐると、なんとジャズがBGMなのだ。さすが横浜!粋だねぇ~!。しかも15席にも満たないこじんまりした雰囲気がなんとも言えなくいい。さっそく品書きにある「生粉打ち(十割)そば」を頼むと、連休中は作ってない(残念!)とのことで「二八せいろ」を注文。しかも大盛りで。

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‥‥待ってました!と長方形のせいろに美しい蕎麦が盛られている。薬味はねぎと大根おろし。私はせいろの場合大根おろしは入れない。山葵はせいろの上で蕎麦に塗ってから猪口に軽くつけて食す。細目の蕎麦は程よく冷えて腰も十分!。つゆも甘味が押さえてある上にダシがよ~く効いていて自分好み。濃厚なドロドロの締めの蕎麦湯も最高!。きっと「生粉打ち(十割)そば」も美味なことまちがいないと勝手に確信する。また近いうちに訪れてみることにしよう。


さて銀座。「剥木(へぎ)」とは板のこと。長方形のへぎ箱に入った蕎麦を「へぎ蕎麦」という。数年前ふとした突発的衝動にかられ山形・酒田市にある「土門拳写真記念館」にクルマで向かった。途中蔵王で初めて「へぎ蕎麦」を食べ感動した記憶が蘇る。銀ブラしながら地下に見つけた『へぎそば処 大剛』という蕎麦屋。新潟県・小千谷市(おじや)の老舗「わたや」と姉妹店だという。品書きも「1.5人前」「2~3人前」「3~5人前」となんやら興味深いへぎ蕎麦。さっそく「2~3人前」を注文。

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‥‥出てきた!!。45cm×30cmくらいの大きなへぎ箱に盛られた美しい淡い緑色の蕎麦。緑はつなぎの布海苔の色で、多少蕎麦自体にも粘り(プルルン!って感じ)があり、独特の食感が楽しい。さすがに蕎麦の量も多く、満足度200%!。
大人数で食べるともっと楽しいんだろうな。そもそもへぎ蕎麦は別名を一升蕎麦といって、大きな剥木(へぎ)にたくさん盛って、みんなで家庭的に食べる蕎麦なんだから。
満腹で満足の身重の身体でまた銀ブラを始めたのであった。

[ 2007/05/17 09:49 ] 蕎麦・饂飩 | TB(0) | CM(22)

ちょっと御岳渓谷まで

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木立に囲まれた玉堂美術館

・・・「別に工夫無し」
近代日本画の巨匠・川合玉堂の晩年の言葉である。
死の瞬間まで、美しい日本の姿を探し求め、描き続けた画家。
玉堂の晩年の14年間を過ごした場が、ここ青梅の御岳渓谷。
アトリエを構え、毎日毎日スケッチブックを持っては、清流、山々、樹木、魚などあふれんばかりの自然に自らを同化させ、筆を走らせていたという。

『玉堂美術館』
玉堂の数々の日本画、デッサン、アトリエ(復元)、貴重な玉堂のフィルムなどを見ることができる。建築と石庭の設計は、和風デザインをモダン建築に築き上げた建築家・吉田五十八(よしだいそや)である。清流(多摩川)がそばを流れ、大きな樹木たちに包まれ、遠くに吊り橋をのぞむそのローケーションは絶句する程である。玉堂のフィルムを見てその筆の運びに驚いた。迷いがない!筆の動きが早い!構図がしっかりしている!と一瞬のうちにその才能を目の当りにすることになる。さらに展示室の中にある日本画は言うに及ばず、特に感銘したのが、16才の時のデッサンの数々。小鳥や草花の詳細な描写の才能はずば抜けている。まるで和紙から小鳥が飛び抜けてきそうな感覚にさえなる。草花はそよ風で揺れ動くかのように感じてしまう。それはそれは不思議な別世界に巻き込まれることになる。

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美術館の中にある石庭

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復元された玉堂のアトリエ

・・・「書かずに描く」
玉堂の日本画には川のうねり、海の波、空の雲、民家に積もる雪や吹雪く雪などいろいろな光景が描かれるが、彼の「白」の部分については筆をおかないのだ。つまり紙の白い素地を残し、まわりを描くことによって、今まで見えてこなかった「白」(雪、波など)が自然に浮き出てくるのだ。油絵であれば白の顔料を用いるところを、玉堂は敢えて何も手をつけることなく「白」を描くことになるのである。その「白」の部分が実は絵の中で意味を持っている部分だから、この手法にはとても興味深い。全ての「白」は動きを持っていることに気付く。川の動き、波の動き、吹雪く風など、表現の難しいところに玉堂の「書かずに描く」という手法が存在する。
何より最初の言葉が心憎いではないか!
・・・「別に工夫無し」

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「吹雪」(昭和25年) 白い雪と吹雪く光景がまさに「書かずに描く」

川合玉堂の日本画の多くは、山種美術館に所蔵されている。玉堂はまじめで謙虚。そして筆まめ。玉堂の才能と人柄を見い出した山崎種ニ(だから山種美術館っていうんですね!知りませんでした)は、疎開先にも食料を送るなど支援を続けた一番の玉堂理解者だったのである。ということで有名な日本画は山種美術館で鑑賞することをお薦めするが、ここ玉堂美術館でまず彼の生活背景、生活環境を感じてから彼の作品に触れる方がいいと感じた。きっともっと深い理解と日本画へのイメージを膨らませることができるからだ。

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美術館に隣接する画廊レストラン「いもうとや」。こんな感じで自然を楽しみながらお食事

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奥多摩やまめの押し寿司。美味!

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美術館の前から対岸をのぞむ。木造の古い旅館が目にとまる

またここ御岳渓谷には足を運ぼうと帰り際に思う。
こんなに都会に近い場に、こんな大自然を感じることができるなんて夢のよう。いつも見ている二子玉川の多摩川も上流ではこんな清流の姿だなんて想像もしてなかった。カヌーを漕いでいるひと、吊り橋からカヌーを覗きこむひと、ロッククライミングするひと、マウンテンバイクで大きな岩を渡り走っているひと、いろんなひとがいるけど、みな清流のとどまることない1/fのゆらぐ音によってかき消され、映像だけが自分の目に写り、なんとも言えない心地よさを与えてくれる。そんな場がここ御岳渓谷なのである。

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清流の上流をみる。カップルがカヌーを練習中。向こうの橋の右手がもう青梅線・御岳駅

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多摩川にかかる吊り橋。結構揺れるもんだ

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吊り橋から下流をのぞむ。まさに渓谷!

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東京からは中央高速道八王子ICでおり、国道411を北進すること約45分。
途中より杉木立の吉野街道にてアプローチ。圏央道からのアプローチも便利

[ 2007/05/15 09:50 ] トレッキング・旅 | TB(0) | CM(14)

割るオムライス

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どうもこの手の料理を食す時、「よく噛んで味わう」というよりは「飲み込んで味わう」という表現の方が的確なのかも知れない。
みなさん大好きであろう「オムライス」。

ここは自宅から歩いて3分の閑静な住宅街の中に佇むお店「用賀倶楽部」
実はテレビ・グルメ雑誌で多く紹介されていて、人気メニューが「用賀倶楽部特製オムライス」なのである。
大きな真っ白なお皿で出てくるのだが、特製デミグラスソースがまわりにたっぷりかかっていて、いかにも美味しそうな雰囲気がある。真中に載せられた楕円の形をした厚ぼったいプルンプルンのプレーンオムレツ。それを銀のスプーンでゆっくりと切り開くのだ。するとどうだろう、中からは半熟の卵がホクホクしながら現れて、それを広げてほぐしながらいただくのがこの倶楽部での食べ方なのだ。(←勝手に決めた!)
お味も良く、お腹も十分満足、食後にエスプレッソをいただきながらのんびりできるのも心地よい。

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割られたオムレツを広げると

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テニスクラブが隣接する。この日はテラスでランチ

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ワンちゃんもOKのお店のオープンなテラスデッキはとても気持ちいい。
道路を挟んで目の前は、用賀の大地主さんの家であろう。大木や立派に手入れされたいっぱいの庭木を借景としてランチをいただけるのもここならではだ。

さっそく家でこのプルンプルン半熟オムレツに挑戦してみるが、まだ成功といえるモノには至ってない。

[ 2007/05/11 17:09 ] | TB(0) | CM(22)

路上観察のススメ

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世の中いろんな学問があるもんだ。
ひとむかし前、『トマソン』という言葉が流行ったのを覚えていらっしゃるだろうか?
「不動産に付着していて、美しく保存されている無用の長物。創作意図の存在しない、視る側による芸術作品」と定義している。
その昔、読売ジャイアンツにとって無用の長物だった、打てない助っ人外国人・トマソン選手がこの言葉の語源になっている。前衛芸術家の赤瀬川原平が「街の中で発見」することが発端になったのだが、建築史家・藤森照信、博物学者・荒俣宏、南伸坊らとともに『路上観察学会』なる学問を創設するにいたった。

さてこの展覧会『藤森建築と路上観察』、初台の東京オペラシティーアートギャラリーで第10回ヴェネチア・ヴィエンナ-レ建築展帰国展として開催されている。
藤森照信氏は建築史が専門だが、ご自身の手で建築をいくつか作っている異色な先生である。仕上素材にこだわり、会場を入るといきなり手作りの土壁、荒く削り出された木、焼かれた杉などが目に飛び込んでくる。展示途中から靴を脱いで、80cm角くらいの躙り口(にじりぐち)をくぐって、籐ゴザの敷き詰められた広い別世界へ移行する。竹の骨組みに縄を編み込んだ家?(写真参照)の中では、路上観察のシンポジウムビデオが流され、定員オーバーの室内は酸素不足ながらも明るい失笑で満たされていた。

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第10回ヴェネチア・ビエンナーレ建築展 日本館展示風景          撮影: 増田彰久

とにかく街の至る所にあるトマソンや楽しい光景を、歩きながら見つけるという誰でもできる簡単な学問なのである。自分たちの生活している街や風景を見つめ直してみようというメッセージもあるのだろう。一度みなさんもそんな気持ちで、街をゆっくり散歩してみてはいかがだろう。もっと自分の住んでいる街が好きになるかもよ?!

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一昨年金沢旅行に行った際、市立図書館の前の駐車場で見つけた変な?階段。
でも駐車場利用者にはとても便利ははず!(笑) あとから取付けたのかしら?
道路にはみ出ずに頑張っている姿が微笑ましいでしょ!

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「世界一楽しいスベリ台」 昔はいい時代だったよなぁ~。       撮影:路上観察学会
        
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「高過庵(たかすぎあん)」 諏訪にある藤森さん設計の木の上の茶室。   撮影: 藤森照信
いつか私もこんな建築を作ってみたいなぁ~!     

[ 2007/05/09 22:29 ] 展覧会・音楽会 | TB(0) | CM(12)

娼婦のパスタ

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落合シェフに挑戦、第2弾!
今回は「スパゲティ・アッラ・プッタネスカ(Spaghetti alla Puttanesca)」

プッタネスカの意味をググッたらビックリ!。
『娼婦のパスタ』とあるではありませんか!。
娼婦は昼ごはん時にも忙しく、海のものも畑のものごった混ぜにして、パスタにして食べたという話に由来。しかし、名前の由来は他にも諸説あり、「娼婦が客をもてなすためのパスタ」説や、「刺激的な味わいが娼婦を思わせるパスタ」説など様々。(Wikipedia)

さて材料はニンニク、赤唐辛子、アンチョビ、ケッパー、黒オリーブ、グリーンオリーブ、パセリ、ホールトマト、イタリアンパセリ、スパゲッティ(ディチェコNo10)、オリ-ブオイル、塩。
今回は材料調達準備不足で、黒オリーブの瓶詰めがなかったこと、グリーンオリーブを買い忘れたこと、イタリアンパセリが売り切れていたこと、と3重苦の中、料理に挑戦することになりました。イタリアンパセリの代わりにクレソンで挑戦。

たっぷりオリ-ブオイルをフライパンに入れ、ニンニクと赤唐辛子の香りを付けます。そこへアンチョビ、黒オリーブ等を入れて、最後に手で握りつぶしたホールトマトを入れひと煮立ち、塩でちょっと味調整。そこへ茹でたてのスパゲティーを絡めば、ほら!出来上がり。

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この絡めるタイミングがひとつのポイントのようです。
味はそれぞれの食材に塩味がありますので、この「しょっぱさ」を楽しもう!と落合シェフも言っておりますが、テキストとおりの量で調理したところ、バッチリのしょっぱさ加減でした。ケッパーのちょっとした酸味、アンチョビの塩辛さ、赤唐辛子のピリピリ、オリーブの甘い香り、それぞれが調和しながら主張しているのでした。アンチョビはほとんど形を残さず、溶けてしまったようですが、高級なアンチョビだと形を留めるのでしょうかねぇ~?

今までの自分流のパスタはなかなか成長みることがなかったですが、今回もなんか別世界のような美味しい「プッタネスカ」が完成しました。
さっそく落合シェフの教本を開きながら、次のパスタを食後に選んでしまった日曜日の夜でした。

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■落合シェフに挑戦シリーズ
C1:玉ねぎ入りの釜上げスパ
[ 2007/05/07 18:12 ] パスタ | TB(0) | CM(20)

海のぶどう

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こんな食べ物があるんだ!
沖縄の「海ぶどう」

食べ物にはいくつかのポイントがある。
見た目、香り、歯ごたえ、味、のど越し、後味など。
この「海ぶどう」どれをとっても合格だ!

見た目は輝く緑の真珠のように美しい。
仄かな潮の香り。
プチンと口の中で弾け広がる海の味。
すぅーっと自然にのどを通り、口の中に残るちょっとした粘りと心地よい塩っぱさ。

渋谷東急の沖縄物産展に行って、ついつい買ってしまった「海ぶどう」。
10日くらいは常温で大丈夫という代物!
冷蔵庫に入れるのは禁物。海ぶどうのプチプチ感が消滅してしまうらしい。
食べる寸前に5秒だけ冷水に浸す。塩加減の調整と冷却の意味らしい。
お好みのドレッシングでいただいたり、サラダにトッピングしたりして楽しむことができる。
ワサビドレッシング、マヨネーズなど試したが、私はわさび醤油が一番大満足!


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食後は「きなこや」の琉球プリン。「紅いも」「マンゴー」「黒糖」の3種類。
豆乳ベースの味は言うことなく旨い!。
ところでなんでこんなビンの形なんだろう?
スプーンが入れにくくてちょっと食べにくい。
でも愛嬌でいいっか!。
パッケージもこころ踊らせる明るいのにも好感を抱いた。


[ 2007/05/06 11:20 ] | TB(0) | CM(14)

コンテナ美術館にて

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憲法記念日、お台場で開催されている、映像と写真の展覧会に行ってきた。

    グレゴリー・コルベールの「ashes and snow」展

この展覧会、まず展覧会場の建築がとにかく楽しい。
「ノマディック美術館」と呼ばれ、ニューヨークのピア54を皮切りに、サンタモニカそしてお台場が3箇所目となる移動美術館という仕掛けでできている。仮設美術館で作品が旅を続けるという「ノマド(一時的な定住地をもつ遊牧民)」がコンセプトになっている。設計は坂茂氏。
この美術館、コンテナと紙管(紙の筒)とテントで建築構成され、とても興味深い。会場の中は直径74cmの紙管が列柱としてダブルで並び、その柱の間にグレゴリー・コルベールの大きなセピア色の写真が並んでいる。コンテナに囲まれた暗い会場に薄暗くライトアップされた紙の柱が幻想的な雰囲気を創りだしている。まわりのコンテナは全部で152個。市松模様に積み上げられているが、小さい頃にレゴでよく遊んでいたことを思い出す。

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積み上げられたコンテナ。間はテントで覆われる

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印象的な写真のスクリーン

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エントランスに廻ってみると

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エントランス。紙管の列柱が会場内部まで続く

会場は大きく3つの空間に分かれているが、真中の展示室では大きなスクリーンに「人間と動物」が自然に戯れる姿が、スローモーションで神秘的に上映される。柱と同じ紙管でできた椅子に腰掛け見るのだ。サイレント映像から感じるものは多い。海の中でのクジラとの共演シーンではお互いに地球の重力から開放されたかのような不思議な雰囲気に飲み込まれる。自分でこのアート空間を体験してみるのが何より一番だろう。途中、アーティストによるポエムが流されるがこれは不要と感じる。ないのに徹底した方がもっともっとイマジネ-ションが高まっていったことだろう。
グレゴリー・コルベールの作品と展覧会建築の素晴らしいコラボレーション。ちょっとこれ以上の展覧会はなかなかこの先、体験できないことだろう。

連休後半の初日、心地よい刺激ある展覧会を見ることができ大満足。
明日はどこに行こうかな?

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お花畑から見てみると

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by Gregory Colbert

[ 2007/05/04 18:18 ] 展覧会・音楽会 | TB(0) | CM(12)

フミア氏と会食!

「Good Morning, Fumia!」
という挨拶からポカポカの休日の朝は始まった。
世界的に著名なイタリアのカーデザイナー、エンリコ・フミアさんとの会食。
外苑のKIHACHIイタリアン「セラン」でMaserati仲間20人ほどが集まり、フミアさんとの和やかな懇親会に参加させていただいた。

フミアさんはピニンファリーナでチーフデザイナーとして活躍され、役員までなられた経歴をお持ちで、Maserati3200GTやCoupeのインテリア、Alfaromeo164、GTV、Spider、Lancia Y 、Lybra などをデザインされた著名なカーデザイナー(&インダストリアル・デザイナー)である。
現在はフミア・デザイン・アソチャーティを主宰されている。

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3200GTにサインするフミア氏

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美しいサイン。特別仕様車完成!

10:00過ぎにはぼちぼちとMasearati3200GTが集まり始め、フミアさんも登場。
参加されていたみなさんと笑顔で挨拶、雑談をされる中、いよいよ私のQuattroporte IVの前に!
「Nice to meet you!」
と再度握手をかわすと、Quattroporte IVの話をいきなり始められた。ガンディーニのデザインは別として、デトマゾ時代のMaseratiのクォリティーの低さが残念でならないとのこと。納得!

そして今回一番、伺いたかった「Lancia J」について切り出してみる。
「I’m very interested in Lancia J、espcially Symmetory Design!」
と片言で話し始めたものだから、フミアさんは私が英語に堪能と?思われたのか、とっても丁寧にいっぱいのLancia Jのデザイン・コンセプト、特にシンメトリー(左右対称性)についてお話して下さった。大体はその内容について理解できたが、途中から脳の英語理解力に限界が現れ、かなりパニクる寸前だった(笑)。
象形文字に代表されるシンボル性、そして歴史という時間の中で生き延びてきたピラミッド・日本の五重の塔、ヨーロッパの教会などのどこからみてもシンメトリーであることのアイデンティティーの強さ。これらを肌で感じ、デザインで活かすことができないかと考えられたのが、カーデザインでは類をみないシンメトリーデザインの「Lancia J」なのだ。四方どこから見ても「Lancia J」と認識できる面白さに加え、工業生産効率の良さ、パ-ツ交換におけるエコロジカルな面でも、大いに評価できる車なのである。

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3200GT Assetto Corsaを先頭に

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ズラリとセランの前に

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フミア氏がイタリアで乗られていたGTV本体。懐かしのイタリアナンバーに取り替え中

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QPの前で一緒に記念撮影

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セランで楽しいお話いっぱいの会食

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Maseratiのモチーフについてスケッチするフミア氏

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Lancia Jのお話をするフミア氏

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みんなでフミアさんを囲んで記念撮影

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いただいたサインをこんな感じで家に大切に飾る

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Maserati Trident入りの「Enrico Fumia」サイン!

セランの前には3200GT、Coupe、Gransport、Quattroporte IV、Maseratiが11台、Alfaromeo GTV、Lancia Y が1台ずつ並んだ。みんな自分の愛車のダッシュボードにフミアさんのサインを書いてもらって大喜び。
私もスケッチブックにMaserati Tridentとフロントグリル・モチーフと共にサインをいただき大興奮!!。さっそく帰りに神田の老舗画材屋に寄道。オーダーした額縁にフミアさんのサインをおさめて、また感激しながら画材屋さんをあとにした。

とても親日家で笑顔の素敵なフミアさん。自分のデザインされたコンセプトを話される時の真剣で熱心な姿、ジョークを交えながら、そしてみんなと楽しくイタリアン・ランチをいただいた時間。全てが夢のような休日のひとときであったことにまちがいはない。

[ 2007/05/01 11:46 ] MASERATI | TB(3) | CM(26)