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ホーム > アーカイブ - 2007年05月

路上観察のススメ

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世の中いろんな学問があるもんだ。
ひとむかし前、『トマソン』という言葉が流行ったのを覚えていらっしゃるだろうか?
「不動産に付着していて、美しく保存されている無用の長物。創作意図の存在しない、視る側による芸術作品」と定義している。
その昔、読売ジャイアンツにとって無用の長物だった、打てない助っ人外国人・トマソン選手がこの言葉の語源になっている。前衛芸術家の赤瀬川原平が「街の中で発見」することが発端になったのだが、建築史家・藤森照信、博物学者・荒俣宏、南伸坊らとともに『路上観察学会』なる学問を創設するにいたった。

さてこの展覧会『藤森建築と路上観察』、初台の東京オペラシティーアートギャラリーで第10回ヴェネチア・ヴィエンナ-レ建築展帰国展として開催されている。
藤森照信氏は建築史が専門だが、ご自身の手で建築をいくつか作っている異色な先生である。仕上素材にこだわり、会場を入るといきなり手作りの土壁、荒く削り出された木、焼かれた杉などが目に飛び込んでくる。展示途中から靴を脱いで、80cm角くらいの躙り口(にじりぐち)をくぐって、籐ゴザの敷き詰められた広い別世界へ移行する。竹の骨組みに縄を編み込んだ家?(写真参照)の中では、路上観察のシンポジウムビデオが流され、定員オーバーの室内は酸素不足ながらも明るい失笑で満たされていた。

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第10回ヴェネチア・ビエンナーレ建築展 日本館展示風景          撮影: 増田彰久

とにかく街の至る所にあるトマソンや楽しい光景を、歩きながら見つけるという誰でもできる簡単な学問なのである。自分たちの生活している街や風景を見つめ直してみようというメッセージもあるのだろう。一度みなさんもそんな気持ちで、街をゆっくり散歩してみてはいかがだろう。もっと自分の住んでいる街が好きになるかもよ?!

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一昨年金沢旅行に行った際、市立図書館の前の駐車場で見つけた変な?階段。
でも駐車場利用者にはとても便利ははず!(笑) あとから取付けたのかしら?
道路にはみ出ずに頑張っている姿が微笑ましいでしょ!

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「世界一楽しいスベリ台」 昔はいい時代だったよなぁ~。       撮影:路上観察学会
        
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「高過庵(たかすぎあん)」 諏訪にある藤森さん設計の木の上の茶室。   撮影: 藤森照信
いつか私もこんな建築を作ってみたいなぁ~!     

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[ 2007/05/09 22:29 ] 展覧会・音楽会 | TB(0) | CM(12)