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ホーム > アーカイブ - 2010年04月

盲導犬の里・富士ハーネスへ


3週連続の東名高速を走っての足柄越え、、、(笑)。
今回も一家そろって、富士ICまでパンダ君を走らせます。
目的地は「白糸の滝」のそば『盲導犬の里・富士ハーネス』(日本盲導犬総合センタ-)(●)

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全景、、、もう少し天気が良ければなぁ~!   【クリック拡大】

大きく目的はふたつ。
ひとつ目は、もちろん盲導犬についての理解と知識を深めようということ。
ふたつ目は、建築家・千葉学氏の設計されたこの建築を空間体験すること。

盲導犬は誰もが知っていることでしょう。
先日都内で仕事の打合せで田園都市線に乗った際に、大きな真っ白な盲導犬に出会いました。ご主人は椅子に腰掛け、盲導犬のレトリバーは静かに床に伏せしてます。まわりの方々もレトリバーを踏まないように注意、、、降車駅に電車が停まりかけると、どんな合図が主人から出されたかはわからなかったのですがサッと立ち上がり、ご主人を扉までゆっくりとリードして行きます。降りた後はフォローできませんでしたが、迷路のような地下鉄のホームからどうやって地上出口までいかれたのでしょう、、、

ということで『富士ハーネス』シャマルとカリフと共に、家族で訪問してきました。
ではその時の様子などを、、、、

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さっそく中に入ってみましょう♪   【クリック拡大】

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エントランス。リン酸処理のスチール扉のテクスチャーもイイ雰囲気です

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エントランスホール。正面が受付事務所です。見学に予約は不要です。11:00からのデモンストレーション&施設見学を申し込みました。入場は無料ですが、一応募金箱に寄付を、、、500円/1人と募金箱には書いてあります

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棟間にはテラスがあります。実は向こうには富士山が見えるはずなのですが、、、

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トレーニング棟、、、盲導犬のデモンストレーションでも利用されます。なかなか気持ちのよい空間です

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南側の室内廊下はポカポカ陽気♪。芝の前庭のむこうにも犬舎が建ち並びます

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ラウンジ棟です。シャマルとカリフはなんやらイイ匂いを嗅ぎ付けたかな?(笑)【クリック拡大】

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学習資料室、、、お気づきかも知れませんが回廊以外の部屋の床はみんな違う仕上げになっています。これも視覚障害者への計らいです

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関係者のみ向こうの渡り廊下を利用できます、、、

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経過観察室(左)と医療研究室(右)   【クリック拡大】

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ショップもグッズでいっぱい、、、

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研究棟の廊下には建築資料がディスプレイされています。シャマカリは無関心♪(笑)

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太陽が射すとこんな感じのテラスになります、、、心地良さそう♪

さてこれから盲導犬のデモンストレーションが始まります。
富士ハーネスでは何頭かの盲導犬PR犬がいます。今日はベガちゃんが僕たちにいろんなことを教えてくれます。
現在日本には視覚障害者が38万人いるそうです。そのうち特に盲導犬を必要とされていらっしゃる方の人数は約8,000人。日本に現在いる盲導犬はなんと1,045頭しかいないそうです。ここ『富士ハーネス』では盲導犬の誕生から引退、死までをフォローしますが、パピー(子犬)が10頭誕生しても、世の中で活躍できるのは3頭程度。パピーといってももちろん盲導犬の純粋血統ですが、それでもいくつかのハードルを超えなくては人間を助けてくれる盲動犬にはなれない厳しい世界なのです。

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いよいよデモンストレーションの始まりです。ホール内はこんな感じ、、、思ったより多くの方が参加されておりました   【クリック拡大】

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シャマルは僕の膝の上でこんな感じで見ております、、、ベガちゃんが気になるのは確か!(笑)

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いろんなシチュエーションを演じてくれます。
まずは歩行障害の回避シーンを見せてくれます。斜め棒がないと、ベガちゃんはまっすぐ人を導きますが、人がまっすぐ進めないと判断すると横に逸れて斜め棒を回避(迂回)して人を引導します。最初から頭の良さにビックリ!、感動♪

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次は段差(階段等)がある場合。ベガちゃんは一段前足を乗せて停止します。ハーネスを持つ人はハーネスが通常より上がるのを確認して、登り階段があるのを認識します。その時はベガちゃん(=階段)の1歩手前で立ち止まる事ができます。

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階段を下りる時もベガちゃんは階段の始まりで停止します。人は足で段差(下りる階段)を確認します。

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さて今度は階段のような段差でなく、駅のプラットフォームのようなシチュエーションです。人がこちら正面に向かって歩き始めます、、、するとベガちゃんは人の前に横になり停止します。つまりこれ以上先に行くな!と自分の身で人の進行を拒みます。これには感動でした!

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最初の歩行に障害物がある場合は、迂回路を自分で探してそちらにひとを誘導します

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ハーネスの基本操作「左歩行」、、、おおっ!、こっちに来るぞっ!。シャマカリいかに?(笑)。
幸いにもふたりとも「グゥ~」っとノドを鳴らす程度で吠えませんでした(汗)【クリック拡大】

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ベガちゃんも本来は「お遊び」も大好き♪。ホース(緑)で楽しく遊ぶところも見せてくれました。基本的に褒めて育てられるので、コマンドに従って行動した際には常に「グゥ~(Good)!」と連発でした♪。
楽しそうにホースで遊ぶベガちゃんも、実は人の目をいつも確認してます。というのは、ホースだけに夢中にならないようにです。いつも人のコマンドが出たら、目の前にあるホースも無視し続けます

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ベガちゃん、伏せの状態ですが、人がコマンドを出さずに歩こうとすると不動状態です。危険回避の行動のひとつです。この日はベガちゃんが立ってしまうご愛嬌も、、、よっぽど訓練士のお兄ちゃんが好きなんでしょうね♪(笑)


45分程度のデモンストレーションを終え、場内の犬舎見学が始まります。
まずは長年盲導犬として活躍された引退犬の舎から静かに入ります、、、

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引退犬はテラスにも出られます。室内でもみんなとふれあいを、、、♪   【クリック拡大】

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11歳のバートくん、9歳まで盲導犬のお仕事をしてました、、、お疲れさま!  【クリック拡大】

実はここには写真アップしておりませんが、2頭の引退犬がおりました。ラブラドール・レトリバーで歳は17歳。人間で言えば120歳の老犬で、もう立ち上がる事さえできません。意識はハッキリとしてながらも大きな身体を横たえておりましたが、その姿を目の当たりにして目頭が熱くなる思いでした。訓練士の方からこの状況を「可哀想、、、」と思うのではなく「お疲れさまでした、これからもゆっくりと生活してくださいね!」という気持ちで接してあげて下さい、、、と言われ、なおさら目頭が熱くなりました、、、

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犬舎見学の際はワンコは連れていけません。予防接種前のパピーちゃんたちもいるので、、、
ということでシャマルとカリフはWifeとお留守番。恨めしそうなふたりの目つきが怖いです!(爆)
Wifeは昨年、設計された千葉学氏(東京大学建築学科・准教授)自らの説明をココで伺っていましたので僕一人で見学することができました

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子犬犬舎は人がいっぱい、、、パピーの虜になっちゃてますね♪   【クリック拡大】

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まるまるパピーちゃん。首やお尻にマーキングがあるのがわかりますか?。青マークが男の子、ピンクマークが女の子、そして首マークが長男(長女)、背中マークが次男(次女)、お尻マークが三男(三女)だそうです。よって左のパピーはお尻にピンクマークですから、三女となります

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無邪気なパピーたち、、、君たちも立派な盲導犬になるんだよ!   【クリック拡大】

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ああ~、こん中で一緒に戯れた~い♪   【クリック拡大】

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お母さんと一緒、、、安心して眠るパピーたち、、、

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ちょっと大きくなった訓練犬の子供たち、、、元気に遊んでます♪

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遊び盛りです♪   【クリック拡大】

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訓練犬棟から庭(↑↓)に出ます。コマンドでしっかりと犬舎に出入りできます

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指導員二人でボール投げ、、、ボールを追って飛び回ります♪   【クリック拡大】

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事務棟の回廊での休憩も気持ち良さそうですね!   【クリック拡大】

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帰り際にデモンストレーションしてくれたベガちゃんにご挨拶♪。ありがとうね!【クリック拡大】

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『富士ハーネス』のサイトプラン。各犬舎建物を回廊がジグザグと巡ります、、、

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広場のベンチには盲導犬の里親さんたちがタイルに焼かれてディスプレイされてました

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ちょっと望遠ズームでも、、、   【クリック拡大】

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木とスチールのコンビネーション   【クリック拡大】

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建物全体を貫くプロムナード、、、   【クリック拡大】

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南側からの全景   【クリック拡大】

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敷地内にはドッグランも、、、起伏に富んだ面白いランです。500円/1頭です♪ 【クリック拡大】

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アプローチではブルーのサインが目印です!

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ブルーパンダがいました♪、、、せっかくなので一緒に!(笑)  【クリック拡大】


盲導犬がどんなところで生まれ、育てられ、訓練され、また引退・休養していく一生を理解できるセンターがここ『富士ハーネス』でした。
またココはかつてオウム真理教の富士山総本部の跡地でもあります。負のイメージを払拭すべく、盲人の方々に明るい希望の光を届ける拠点に見事変身しました。
日本はこれからますます福祉社会に向かっていきます。自ら福祉に携わる機会も増えていくことかと思いますが、その理解に盲導犬を通して少しでも深めることができたのはとてもいい経験となりました。

(このあと富士宮焼きそばをいただきに「むめさん」へ行く!、、、つづく)

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[ 2010/04/05 15:24 ] イタグレ Shamal&Karif | TB(0) | CM(2)