パチンパチンと切れ味の良い音がひびく。
それは爪を切る音。
ずっと愛用しているのが「コルト60」。

小ささがわかりますか?

コンパクトにまとまったデザイン。
小さいのに爪切りの原型として無駄がない。
旅の友に便利、洗面台においてあってもオシャレ。
一番不可解なのは、背に刻印されたパテント(特許)。
なんとこんな小さいのにパテントを6つも取得している。
なんの特許だろう?(ご存じの方、教えて!)

爪ヤスリは脱着式。
右の本体背にパテント番号が刻印。
コルトは戦前からの高級品として愛用されてきた。
東京に東京刃物組合という職人組合があり、その伝統工芸の中から生まれたのがコルト60である。
不況に耐えられず、残念なことに1999年に生産中止。
それまでは東急ハンズ・デパートなどどこにでも置かれ、300円程度で手に入れられた。
色は写真の黄色のほかに、赤・緑・白・青の5色。

使用時のフォルム。
伝統工芸がまたひとつ消え、寂しい思いがすると同時に、いいものをみんなで保護していく気持ちを大切にしていこうではありませんか。
そんなことを思いながら、シーンとした真夜中にパチンパチンとコンクリートの壁に響き渡るコルトの音を楽しむのであった。
試しにググってみましたが、出てくるのは車か、競馬関係がほとんど。銃としてのコルトは、ぱっと見た限りでは出てきませんでした。
いい爪きりってなかなかないですよね。爪きりのせいでうまく形ができないときなど、いらいらしてしまいます。製造中止ですか。残念です。