「Good Morning, Fumia!」
という挨拶からポカポカの休日の朝は始まった。
世界的に著名なイタリアのカーデザイナー、エンリコ・フミアさんとの会食。
外苑のKIHACHIイタリアン「セラン」でMaserati仲間20人ほどが集まり、フミアさんとの和やかな懇親会に参加させていただいた。
フミアさんはピニンファリーナでチーフデザイナーとして活躍され、役員までなられた経歴をお持ちで、Maserati3200GTやCoupeのインテリア、Alfaromeo164、GTV、Spider、Lancia Y 、Lybra などをデザインされた著名なカーデザイナー(&インダストリアル・デザイナー)である。
現在は
フミア・デザイン・アソチャーティを主宰されている。

3200GTにサインするフミア氏

美しいサイン。特別仕様車完成!
10:00過ぎにはぼちぼちとMasearati3200GTが集まり始め、フミアさんも登場。
参加されていたみなさんと笑顔で挨拶、雑談をされる中、いよいよ私のQuattroporte IVの前に!
「Nice to meet you!」
と再度握手をかわすと、Quattroporte IVの話をいきなり始められた。ガンディーニのデザインは別として、デトマゾ時代のMaseratiのクォリティーの低さが残念でならないとのこと。納得!
そして今回一番、伺いたかった「Lancia J」について切り出してみる。
「I’m very interested in Lancia J、espcially Symmetory Design!」
と片言で話し始めたものだから、フミアさんは私が英語に堪能と?思われたのか、とっても丁寧にいっぱいのLancia Jのデザイン・コンセプト、特にシンメトリー(左右対称性)についてお話して下さった。大体はその内容について理解できたが、途中から脳の英語理解力に限界が現れ、かなりパニクる寸前だった(笑)。
象形文字に代表されるシンボル性、そして歴史という時間の中で生き延びてきたピラミッド・日本の五重の塔、ヨーロッパの教会などのどこからみてもシンメトリーであることのアイデンティティーの強さ。これらを肌で感じ、デザインで活かすことができないかと考えられたのが、カーデザインでは類をみないシンメトリーデザインの「Lancia J」なのだ。四方どこから見ても「Lancia J」と認識できる面白さに加え、工業生産効率の良さ、パ-ツ交換におけるエコロジカルな面でも、大いに評価できる車なのである。

3200GT Assetto Corsaを先頭に

ズラリとセランの前に

フミア氏がイタリアで乗られていたGTV本体。懐かしのイタリアナンバーに取り替え中

QPの前で一緒に記念撮影

セランで楽しいお話いっぱいの会食

Maseratiのモチーフについてスケッチするフミア氏

Lancia Jのお話をするフミア氏

みんなでフミアさんを囲んで記念撮影

いただいたサインをこんな感じで家に大切に飾る

Maserati Trident入りの「Enrico Fumia」サイン!
セランの前には3200GT、Coupe、Gransport、Quattroporte IV、Maseratiが11台、Alfaromeo GTV、Lancia Y が1台ずつ並んだ。みんな自分の愛車のダッシュボードにフミアさんのサインを書いてもらって大喜び。
私もスケッチブックにMaserati Tridentとフロントグリル・モチーフと共にサインをいただき大興奮!!。さっそく帰りに神田の老舗画材屋に寄道。オーダーした額縁にフミアさんのサインをおさめて、また感激しながら画材屋さんをあとにした。
とても親日家で笑顔の素敵なフミアさん。自分のデザインされたコンセプトを話される時の真剣で熱心な姿、ジョークを交えながら、そしてみんなと楽しくイタリアン・ランチをいただいた時間。全てが夢のような休日のひとときであったことにまちがいはない。
昨日はお疲れ様でしたー。
本当に昨日は良かったですね。
フミア氏と定例会にしたいくらいですね。
私は、また一段と3200GTが好きになりました。