
表参道に現れた「表参道ヒルズ」
いま世間を賑わせている場所といえば「六本木ヒルズ」。
今日のこれからご紹介するのは「表参道ヒルズ」。
どちらも森ビルがディヴェロップした再開発事業。
みなさんご存じのように古い名建築で趣きのあった「同潤会アパート」の再開発として、建築家・安藤忠雄氏設計の店鋪と住居のコンプレックス建築が完成し、まもなく一般オープンを迎える。
今日、その前にレジデンス(住宅)見学の機会があり、表参道に足を運んだというわけだ。

ケヤキ並木の美しい表参道

記憶としての「同潤会アパート」が保存されている。

店鋪(ガラス部分)の上にレジデンス(住戸)
表参道のケヤキ並木はいつの時期に訪れても美しい。
この冬の時期も繊細なケヤキの枝振りがとても綺麗だ。
そこに長さ250m、地上6階、地下6階(店鋪はB3F~3F)の巨大な複合施設が姿を現したのだ。
ケヤキの木々の高さを意識した建築にはなっているが、やはり歩道を歩いてみるとスケールオーバーな部分も感じてしまう。事業の性格からすればやむをえないことなのかも知れない。
オープンしたら表参道を行き交う人たちの流れが、果たしてこの「表参道ヒルズ」にいかに自然に入り込んでいくか、そこが大事業としての成功か失敗の分かれ道なのだろう。
さて見学させてもらったレジデンス。
全戸数38戸、そのうち賃貸住戸は12戸。
あとは以前から住んでいる方々の住戸として作られている。
全戸表参道のケヤキ並木に面して、部屋からの風景は申し分ない。
驚くのはやっぱり賃貸料。一月70万円(46m2)~115万円(62m2)で1R(ルーム)か1LDK。
ここに住める人ってどんな人?。
いま流行り?のIT関係?投資家?‥‥。
「六本木ヒルズ」の家賃と比較すると1.5倍以上。
レジデンス内の撮影は控えたが、安藤建築が見られる空間ではなく残念!

一番高い部分を見上げると‥‥。

表参道に面する店鋪はほとんど外資系。

歩道橋から見た「表参道ヒルズ」
春に芽吹く新緑も美しいことだろう。
都市の変貌は目まぐるしいものがあるが、その評価には相当な時間がかかるのであろう。
建築が大地に根を下ろし成長していく「様(さま)」を見続けていくのも、この仕事をしている私の楽しみのひとつでもある。
表参道に住むことは諦め、思い立った時に散歩がてらブラブラできる表参道が僕の庭と思っていることの方が幸せなのかもね?
みなさんも表参道いかが?
夢のまた夢。良い夢を見させてもらった「表参道ヒルズ」の午後であった。
噂ですが、宮沢りえが住むとかなんとか聞いた事があります。
ほんとに住む人いるんでしょうか。セカンドハウスにしかならないんじゃないでしょうかね。