ホーム > スポンサー広告 > 影の光/原美術館を訪れてホーム > 展覧会・音楽会 > 影の光/原美術館を訪れて

スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。
[ --/--/-- --:-- ] スポンサー広告 | トラックバック(-) | コメント(-)

影の光/原美術館を訪れて

真っ青な冬空のもと御殿山にある「原美術館」を訪れた。

御殿山は一昨年前に完成した「御殿山の家」の現場監理でよく足を運んでいたので懐かしい思いがした。
小高い丘の上にあり、名が示すように気高い雰囲気を兼ね備える街並である。
ご存じのように江戸城を作った太田道灌のお屋敷があったところでもある。この御殿山であの江戸城の築城が練られていたわけだ。江戸時代、将軍の鷹狩の折りに休憩した品川御殿があった場所であったことから「御殿山」と呼ばれている。近くには御殿山貝塚もあり縄文時代から古墳時代までの生活史跡も見つかっている。

IMGP7557.jpg
「御殿山の坂」

IMGP7559.jpg
「御殿山の坂」の標識も由来が記されている。

JR大崎駅を降りていつもの近道を行かずに、わざわざ「御殿山の坂」を登るルートを選んだ。
この坂、東京の名坂のひとつであり朝日新聞などでも記事になっていたことがある。もともと急な坂だったらしいが、今は何回かの工事を経て緩やかで登りりやすい坂に整備されている。

その坂を登り終え、ミャンマー大使館の近くに「原美術館」が静かに佇んでいる。
美術館の建物は1930年代のモダニズム建築で渡辺仁が設計をしたもので1938年竣工している。もとは「原邦造邸」として建てられた住宅だったが、後に美術館に変身する。建築史上、貴重な存在とされ今も多くの人に愛され続けている建築のひとつだ。
ちなみに原邦造氏は、愛国生命・明治製糖・東武鉄道・東京瓦斯の各社長、日本航空初代会長を歴任した戦前の日本を代表する実業家である。

IMGP7564.jpg
「原美術館」玄関

IMGP7567.jpg
「原美術館」

IMGP7575.jpg
中庭に面するレストラン

IMGP7581.jpg
アート中庭。イサム・ノグチの彫刻もある。

さて現在美術館では、「オルファー・エリアソン 影の光」展 が企画開催されている。
「オルファー・エリアソン」はデンマークのアーティストで、光・水・風といった自然要素を使って私たちに体験・知覚させてくれるインスタレーションを展開してくれる。表現方法は異なるにしろ、私がいつも頭の中でイメージしている建築においての自然の感じ方が共有できたらと思って出かけた次第だ。
各展示室でひとつのインスタレーションがあり、人の感性を覚醒する仕掛けが巧みになされている。
仕掛けは全部で10個。

olafur_eliasson.jpg
「オルファー・エリアソン 影の光」
「美/Beauty (1993)」


「美」は天井にセットされたノズルから細かい霧がフロアーまでスクリーンを作り、そこに光を照射することで虹がいろいろな表情をつくり出すインスタレーション。見る方向、ちょっとした空気の振動で表情を変える霧は幻想風景を生み出す。オーロラってこんな感じなのだろうか?あくまでイメージのお話!

「単色の部屋と風が吹くコーナー」は壁の一面のみが全部オレンジ色に光っている。ふと気付くと男も女もみんな「モノトーン(白黒)」に変身している。いままで存在していたいろいろな色が、オレンジの一色だけで消されてしまった。不思議な気持ちになると同時にどこか不安な気持ちが展示室で芽生えてくる。もう出ようと思ったところ、出口で上から下まで小さな扇風機が生温い風を身体に送り込んでくる。空間の驚きと知覚の変化を短時間に味わえる不思議な場であった。長い時間はステイできない!

あまりディテールを記してしまうと行こうと思っている人の楽しみを奪うといけないのでここまでにしよう。
もうひとり、光の芸術家として忘れてはならないのが「ジェームス・タレル」。金沢21世紀美術館では「タレルの部屋」なる空間まで作られている。彼との作品比較を自分なりにしてみるのもいいだろう。
私が大好きな「知覚・体験」のできるインスタレーションを味わえた休日。
3/5(日)までこの企画展、好評につき会期延期されている。

将軍が鷹を片手に狩りする光景を想像しつつ、ゆっくりと「御殿山の坂」を登って「原美術館」で芸術に触れてみるのはいかが?

[ 2006/02/06 16:46 ] 展覧会・音楽会 | TB(1) | CM(8)
あたしその展示、友達と行こうって話ちょっと前からしてるんですよ!日曜日、行こうよーって電話かかってきたんですけど先約があってまた今度になってるけど。
[ 2006/02/06 22:52 ] [ 編集 ]
けえさん、お勧めの企画展です!
原美術館特有のこじんまりしたインスタレーションですが、自分で感じるためにできた内容は興味深いものです。建築にも共通するものがいっぱい発見できますよ!
2004年8月の新建築「住宅特集」に米山勇さんの書かれた原美術館の論文が出ています。インターナショナル・スタイルの原邸宅についての知識を頭に入れて訪れると、また一層おもしろいものになりますよ!
[ 2006/02/06 23:13 ] [ 編集 ]
インスタレーション、面白そうですね。久しぶりに原美術館も見れて良かった。
ところで、私その建築家の息子さんのお家にちらっと行った事あります。ステレオコンボ、安くお譲りします、の広告を見て、サンタモニカにあるマンションに伺った時、玄関に原美術館の絵だか写真だかがあって、あ、腹美術館だ、と言ったら、私の旦那のお父様が設計されたので、と私よりも若そうな奥方が申しておりました。にしても、何だ、このマンション、私の生活とは全く違う…と悲しくなった瞬間でした。
[ 2006/02/07 06:37 ] [ 編集 ]
展示はこじんまりしていてとても好感持てました。
回転しているアクリルリングに光をあてると、四角い部屋の中でいろいろな光の筋が動き回る。なんでもないことのようだけど、改めてそこに光とアクリルの織り成す世界を発見する。こんな「かたち」だったらどうだろうとイメージを膨らます。そんなインスタレーションでしたよ!
さて渡辺仁さんのご子息を御会いしているとは!
東京国立博物館本館などを設計した建築家の家系ですから、それなりのレベルなのでしょうが、例外的と思っておきましょう。自分にあった生活レベルがなにより疲れませんからね!
それでステレオコンポは安く譲ってもらえたのかな?
[ 2006/02/07 09:52 ] [ 編集 ]
インスタレーションの良い所は、絵や彫刻と違って、目だけじゃなく体感できることですよね。
ご子息には会ってないんです。(もしかしたら作ったのはおじい様って言ってたかもしれません) 若奥様だけ、もう、5、6年前になります。ARCHITECTさんの所のような螺旋階段がありました。豪華なお花もあって、おいてあるもの全てがとにかく違う…若奥様の服装も、どこにも出かける様子も無いのに、それ部屋着なの?と聞きたくなるような…。私はボロボロジーパンとディスカウントショップで買ったTシャツだったと思います。トホホ…。
ミニステレオコンボは最初$100でと言っていましたが、お金無いなあ、と呟いていたら、じゃあ$50でと半分もおまけしてくれました。$50なんてあってもなくても変わらないよね、とただもらいしたかったけど、さすがにそれはね。
でも、はい、あんな、サンタモニカの一等地のあんなマンション、例外ですよね。身分相応というものがありますよね。でも、うらやましかった~。
[ 2006/02/07 10:27 ] [ 編集 ]
年齢からいっておじいさんかも知れませんね!
自分とは違う生活空間を垣間見るのも興味わきます。ある意味新鮮だったり、驚いたりして。
ハイグレードだけど生活は素朴だとか好感持てることもあるし、その逆もあるし、なんとかみんなバランスとって生活しているんだなって感じます。
$50は気持ちでしょう。お互いすっきりするバランスとれた値段かもね?!
[ 2006/02/07 10:48 ] [ 編集 ]
こんにちは。こちらへは初コメントです。
原美術館へは去年お花見に行きました。
子連れなので、美術館の中を味わえなかったのですが、とても雰囲気の良い美術館ですよね。
こうやってご紹介されると改めて良さが伝わりますね。

しかし・・アートな中庭でノンちゃんが走り回っていました。アートな作品を壊しそうで恐ろしかったですけど・・
[ 2006/02/08 06:37 ] [ 編集 ]
ようこそ!、ノコさん。
そうそう、あのあたりは桜の名所ですよね!
「御殿山桜」なんて名を勝手につけてみると、遠山の金さんみたいで貫禄ありますよね!
日曜日の原美術館も当日は人でいっぱいでした。
ノンちゃんくらいのお子さんと一緒に来ていた方も見受けられました。ちょっと警備員の目がその子に釘付けになってましたけど。(笑
子供があの中庭で走り回っているのも微笑ましいものです。
[ 2006/02/08 09:59 ] [ 編集 ]
コメントの投稿













管理者にだけ表示を許可する
この記事のトラックバックURL
http://architect3002.blog25.fc2.com/tb.php/38-e24aeb1c

3日ぶりの晴れ間です。午前中からお友達と一緒にお出かけ。お散歩もかねて御殿山まで歩き原美術館へ行って来ました。ここは中庭が綺麗で有名。テラスでのランチは優雅でした。キノコのリゾットとサラダをいただきましたよ。サラダに桜の花びらが舞い降りて...

上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。