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古本の街と再開発

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ちょっとサクラ前線の確認の意もあって千鳥が淵の
サクラ並木を車で走る。開花まだでした。


神田といえば何を思い浮かべますか?
祭り、大学、古本屋、楽器、スキーショップ、薮蕎麦、‥‥。

本屋さん巡りが好きな私としては神田の本屋さんもよく行くところのひとつです。
北の丸公園と皇居に嵌まれた千鳥が淵沿道を走り、神田のコインパーキングに車を停め、古本街へと向いました。日曜日の午後ということもあって、なんとなくのんびりモード。
店先に並べられた古本が行き交う人を魅了し、つい立ち止まって見入ってしまいます。目的なしで古本を見るのも楽しいもので、思い掛けない本があったりするものです。店主が奥の方でだまって座り込み、静かな店内に本をめくる音だけが響く感じがなんとも言えず古本屋さんという感じがします。古本といっても絶版で価値ある本はとんでもなく高価なもので何万もします。本はやっぱり知の財産なんですね。

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道路にはみだして展示される古本

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文庫本もたくさんあると気にかかります。

1時間半くらい古本屋さんとその周辺を久しぶりにブラリ散策してみました。
古本屋街の皇居寄りの数ブロックは2年程前に、再開発プロジェクトが完成し、今では住居・オフィス・店舗からなるコンプレックス超高層ビルが建っています。20数年間にわたり地元との話し合いでできあがった街ですが、さすがに様相を変えてしまいました。

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日曜日の再開発ゴーストタウン

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神保町三井ビルの足下も強い風が‥‥。

確かに街路樹も綺麗に植えられ、歩道もペイブされ、街としての物理的美しさは整っています。
でも昔の神田のゴチャゴチャした江戸っ子の街の名残り、そして神田独自の精神性が消えてしまいました。
小さな飲み屋や一軒家も姿がなくなってしまったのも残念ですが、ひとつ気付いたことがありました。残された数少ない家の前に、昔はみんな植木鉢を置いてあったのです。家の前に駐車されるのを防御する意味もあったのでしょうが、街全体が緑によって潤っていたはずなのですが‥‥。いろいろなブロックを歩き回ったのですが、明らかに植木が少ないのです!。なんとなく寂しい思いがしました。あの光景はきっと江戸時代の古くからあった光景に違いないと思いつつ、神田に来た時のひとつの楽しみでもあったのです。
再開発ビルの中のお店はシャッターを閉じ、ひとの往来もほとんどなく、春なのに冷たい強い風がただ吹いているだけでした。
ここにかつての潤いあった小さな生活は戻らないことでしょう。
なんか無理に再開発する必要性があるのかしらと疑問に思いつつ、またパーキングまで買った本を片手に戻る日曜日の午後でした。

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こんな光景がたくさんあったのに‥‥。
「満留賀」のざるそばは、ウズラ卵をつゆに入れていただきます。
これがまた旨い!
[ 2006/03/27 15:57 ] 都市 | TB(0) | CM(6)
神田古書店街は予備校時代からのお気に入りです(^-^;;先日もぶらっと出かけ、お目当ての本は見つからなかったんですが、書泉グランデの近くにホント小さな和菓子屋さんを見つけ、美味しい和菓子をゲットして幸せでした。
[ 2006/03/27 22:03 ] [ 編集 ]
出張ご苦労様です。
お土産話楽しみにしております。

和菓子やさん?こんど探してみます。古くからのコーヒー屋さんとか中華料理店、洋食屋さん(プルプル定食の美味しい店)                                                      なんか多いですよね!そのあたりはいまだに残ってますから少しほっとします。
そっか、予備校時代からだとかなり在京期間は長いですね。また神田情報教えてください。よろしく!
[ 2006/03/27 22:13 ] [ 編集 ]
美味しいですよね。

神田、御茶ノ水というと、古本屋さんもそうですが、画材店やスキーや登山の用品店を思い出します。  人口は減ってきているらしいのに、都内には高いビルやタワーマンションは増えているんですよね。  わざわざ空気のよどんだところにそんなに大勢が重なり合って集まらなくても良いのに・・・とたまに思うことがあります。

話は変わるのですが、世田谷区(と言っても広いですが)は永遠の私の憧れなのです~
[ 2006/03/28 01:14 ] [ 編集 ]
私は東京に住んでいた9年程、ほとんど神田に行く事はなかったですが、一度だけどうしてもポール ニザンの哲学本が読みたくて神田まで探しに行った事があります。
開発なんかしないで、昔のままの町並みを残しておいた方が今時はもっと活気がでてくるように思えるのに、そんなにお金をかけてゴーストタウン化してしまうのは寂しいですね。
[ 2006/03/28 04:43 ] [ 編集 ]
満留賀をご存じでしたか!
なんでもないんだけど、江戸っ子のお蕎麦やさんという感じでその雰囲気がいいですね!
画材屋さんを忘れてました。レモン画翠も良く行きました。

神田・神保町という下町の生活は人間くさくて、運命共同体みたいな感じがあります。古い家でも、低い家でも、路地を挟んでの暖かい生活があったと思いますが、大きな再開発のビルはその生活を分断して、かつ消滅させてしまったようで残念な思いがあります。
せめて1階部分だけでも、昔の界隈性を演出すれば、遊びに来た人も楽しめるんじゃないのかな?!
giorniさんのおっしゃるように、集まり方も垂直方向じゃ、コミュニケーションも図りにくよね!
世田谷は相当に憧れてますね~!!
[ 2006/03/28 10:13 ] [ 編集 ]
ポール・ニザンの哲学書とは難しそうなほんですね。サルトルの友人であった人ですね。サルトルの「嘔吐」って読みましたが、真意は良くわからず仕舞いです。

郊外のなんにもないところに開発していくのは、新しい街創りをめざせばいいのだろうけど、再開発となると話しは別。
今まで生活していた場・環境をどうするか?などが大きな課題としてあります。街並・生活・気質など失いたくないものが、失われていくのを間近にみると、やっぱり哀しい思いをしてしまいます。再生手段をどうにかしたいもんですよね!
[ 2006/03/28 10:37 ] [ 編集 ]
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