バーナード・ルドフスキーの名著に『建築家なしの建築』という本があります。
その中で5つのキーワード、、、、、
『vernacular』『anonymous』『spontenous 』『indigenous』『rural』
日本語にしてみると、
「風土的」「無名の」「自然発生的」「土着的」「田園的」

要は建築家の頭の中で構築される建築的概念から離脱した、岩や大樹を刳り貫いた建築や、土の中に蟻の巣如くできた穴居群、モロッコの岩状要塞、そしてモンゴルなどノマド(遊牧民)の移動住居建築群などなど、、、上記の5つのキーワードからなる知恵の結晶体としての建築群を、『建築家なしの建築』では賞賛されているのです。
前置きはさておき、「福」をいっぱいいただいたあとにみんなで訪れた「大人の秘密基地」は、ある意味そんな『建築家なしの建築』でありました!。
オーナー自らのセルフビルドで、仕事の合間に少しずつ部分が出来上がっていく感じ、、、そう蟻さんがコツコツと巣穴の上に砂山を積み上げていく感じとでもいうのでしょうか?
最終のイメージもしっかりしており、そのコンセプトもしっかりしているのにはビックリです!。建築家を不要とする建築行為がまさにココで行われている途中でした。
そのオーナーの姿勢はとても素敵です。とにかくイキイキしています♪。仲間も掃除や片付けの応援(?)に駆けつけてくれたりしてくれているようです(笑)。
ということで全容というよりは、断片的カットでご紹介しますので、頭の中でパズルを組み上げてみてくださいマセ。

これだけ並んでいると美学です♪

しかもマニアックな感じのコレクション♪

「ビリケンさん」(左)。通天閣にある子どもの姿をした幸運の神だそうです
「コーラ」収集は趣味だそうで、蛇口も仕様箇所決定しているそうで、、、

レアなコップに不思議な「ミルク」、、、ココでは勇気も必要です♪(笑)

サーキット会場もあります♪

音楽隊からもサウンドが聞こえてきそう、、、

普通ですか?、、、いえいえ台のホイールは「Shamal」のホイールです♪

ドバイのミネラルウォーターだそうです、、、

手作りベンチの皮革のカラーは、、、、こんな色の、、、、(笑)

「コーラのコップ」収集も趣味!。壁の修復痕もアート♪
「黄金色の鋲」もストックだそうで、機械もマニアック!

超レアなアンティークな冷蔵庫です♪。把手や蝶番に目が逝きます!

木の扉を開けると内部はブリキ、、、上段の庫内に氷を入れ、冷気を隙間から下に落とす仕組みなんですね!。初めて実物と対面しました

小物アレコレ、、、冷蔵庫の中の温度計(右下)が笑えます♪

1992年のカレンダー、、、貴重です!

12月にはShamalも登場です。上の笠付き裸電球も雰囲気イイですねぇ~♪

ハイブリッドな光景、、、(笑)

下階の様子、、、どうなるんでしょうかねぇ~?

黄色い蠍のボトルにはほんとのサソリが酒漬けになってました

貴重なカタログ!。Marchello Gandiniのデザインした名車ですね♪
夢の実現途中の空間ではありましたが、なんやら居心地がイイのです♪(←個人的見解!)。その空間の大きさ、素材感、まわりの什器、調度品、お酒のボトルなど、とにかく空間が輝きとても素敵でした。僕みたいな人間が作ることのできない空間がソコにあったのです!。
これからのオーナーの地道な作業がこれ又楽しみになりました、、、頑張ってコツコツと作っていってくださいネ!。
どんな『建築家なしの建築』に変貌するのか、優しく見守っていきたいと思いました、、、、
(写真はオーナー様のお許しを得ております。←アバウトですけどネ!)
レアなコップに不思議な「ミルク」、、、
OKちゃんカップルが失神寸前でしたね(笑)。。。
でも、すごーく楽しかったです。昭和の時代に戻りたくなったら、また伺いましょう(笑)。