
オ-バル・ホールのあるファサード。
マテリアルは5mmのアルミパネル。
門の扉、車庫の電動吊戸が機能として備わるファサード。
コンクリ-ト打放しの無機質な表情に有機的表情を対峙させ、静かに植えられたヒメシャラの陰翳がコンクリートのスクリーンに写し出される。
オ-バル・ホールは夜になると、内側からの仄かな光によりその形がランダムに浮き上がってくる。
街のちょっとした灯として‥‥。
そして家の中には大きなリクガメが2匹くつろいでいる。


(注釈後記)
先月完成したばかりの住宅です。
今日、連休前の確認にちょっと寄ってみました。
ファサードのアルミも厚さ5mmになると、この形状をカットするには「水切断」という特殊な技術を用います。
ウォーター・メスってご存じでしょう!。その建築版みたいなものです。
このオ-バル・ホールが時間とともに表情を変えるのも、楽しみのひとつです。
建築が街並に及ぼす影響は図り知れません。
街並も都市の財産です。そして私たちの財産でもあるのです。
これからもこの住宅の成長を静かに見守っていきたいと思います。