日曜日は二子玉川までテクテク歩いてお散歩。
高島屋SCも昨年の新館増築とリニューアルオープで大盛況。
新館最上階から用賀方面を眺めていたら、本館の屋上が全部緑化されていることに気付く。
これはぜひ緑化体験してみようと、6階までエレベーターでアプローチ。

新館最上階から本館屋上を見下ろす。手前は新館のガラス屋根
「ヒートアイランド」いう言葉を耳にしたことがあると思う。
地球はここ100年間で1度上昇したという。
大都市平均では2.4度、ここ東京にいたっては平均を上回り2.9度も上昇してしまったのだ。
これは何となく東京でも実感できるものだ。
夏がものすごく暑くなった、昔程雪が降らなくなった‥‥。
「ヒートアイランド」になってしまった原因は
1.緑や土や水分の減少
2.コンクリートの建物の増加
3.エアコンなど空調排気量の増加
4.自動車などの排気ガスや排熱の増加
などが挙げられるが、それぞれの項目で各企業なり自治体がいろいろな努力をして「ヒートアイランド」現象をなくそうとしている。
建築絡みが多いのだが、「屋上緑化」という方法で、1+2を緩和することができる。
この屋上緑化では、
A.省エネルギー (熱負荷の減少で光熱費を押さえる効果)
B.大気の浄化 (樹木がCO2を吸収、酸素を供給)
C.都市景観の向上(心理的効果のアップ)
が期待できる。

子供達が楽しく遊ぶ。

大人達はゆっくり昼寝?
さてこの屋上緑化庭園、歩いてみるととても気持ちがいい!
何がって?、まず実際木立の中は涼しくて気持ちいい。視覚的にも緑の葉っぱが風に揺すられて涼を感じる。
池などもその涼しさ効果を助長している。
なにより子供連れの家族が楽しそうに一緒に遊んでいる姿が好ましい。昔のデパートなどは、遊園地化されてとても暑苦しいイメージがあったのだが、全く光景を変えている。木や土に子供達が触れ、虫なども見かける。屋上じゃなくても思うかもしれないが、屋上にもこういう環境が必要になってしまった地球の背景をよく考えてみる必要があるんじゃないかな?
僕が小さい時は、道路もアスファルトで舗装されていない道がたくさんあったし、ザリガニ釣りができる池や水路がたくさんあったのに、今は土を見つけることさえ困難を極める。世田谷区にはいくつか「樹木保存地区」のように点在する「小さな森」があるのだが、この前を歩くと顕著にその環境の違いを実感できるのだ。夏に通れば明らかに涼しい。3度は違うんじゃないかな?。冬に通れば北風を和らげてくれる。昔の環境はこうだった。

新館のファサード。お洒落なレストランがいっぱいあります!

屋上と思えないでしょ!
文明の発展と共に失うものも大きいが、その失ったものを取り戻すことがどんなに大変なことか、今実感しているのは僕だけじゃないと思う。
といって、「車に乗るのや~めた」とも断言できない自分がいるが、別の方法で地球にできることは積極的に取り組んでいきたいとも思う。建築設計でも貢献できることはいっぱいあるし、我が自邸も小さな屋上に「カポック」「さるすべり」「水盆」など微力ながら「ヒートアイランド」にならないような対策をとってはいますが‥‥。
やっぱり緑に囲まれていると、癒されますよね~!
都会の中にあるから余計にそう思うんでしょうかね?
私は、今埼玉の川口に住んでいますが、結構田舎で、うちの子供は野生児と化しています。
私が小学校のときにはできなかった自然を満喫しています。