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瞑想の森

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さてこの建築が何だかわかりますか?

人間最期にお世話になる建築「斎場」です。
人はみな生きてきた証をこの地球に残し、人々の記憶にその人の人生を刻んでいきます。
自分の死後を考えることは現時点ではないにしろ、最期にふれる建築がすごく大切な気持ちになりました。
人間の尊厳、そして魂の昇華する場としての斎場という建築を考えた時、自分自身でその場が選択可能であればいいなあと感じた次第です。

この斎場は建築家・伊東豊雄氏の設計。(表参道ドッズ・銀座ミキモト・仙台メディアテーク)
「瞑想の森」という岐阜県各務原市にある墓地公園の中にある市営斎場です。
閑静な場にしっとりとたたずみ、静かな時を刻み続けています。軽やかに浮遊する白い屋根はそよ風にたなびきながら、その姿はシルクの布のようでもあり、天女の衣のようでもあり、そこに訪れた人の心に大きな印象を刻みます。

今回特別にお願いをして見学させていただきましたが、斎場のホールでは静かにモーツアルトの曲が響いていました。


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ホールは蓮の浮かぶ池に面する。

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ホールから自然をのぞむ。

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橙色壁の中が池に面する家族の待合室

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北側の落ち着いたホール

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炉前ホール。左が収骨室、右が炉室

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池越しの全景

お盆ということもあり、故郷に戻って先祖供養のお参りもしてきました。ちょうどこの斎場も完成したばかりで、見学にはとてもタイムリーでした。斎場の方々のご厚意で、短い時間でしたがこの空間を感じることができ、とてもいい体験をさせていただきました。
[ 2006/08/18 12:49 ] 建築 | TB(0) | CM(16)
伊東豊雄氏ですか…。住宅の作品が好きでした。もう随分前の話。その頃はパンチングメタル外壁のイメージだったのですが。これは凄い写真。
神妙な心持ちにさせてくれる空間の様ですね。
最後はここで終わるのも良いなあ、まだもう少し先だとは思うけれど。
[ 2006/08/18 18:10 ] [ 編集 ]
30年以上も前に祖父がなくなったとき、
田舎の斎場だったので、山の中にあり、建物の周りをうっそうと木が生い茂っていて、木の上から煙が上がるのをみて、すごく悲しかったことを思い出しました。

炉前ののびやかさ(←という表現は変ですが)は
お別れを厳粛なものにしつつ、死を心から受け入れる場となると思いました。
[ 2006/08/18 19:16 ] [ 編集 ]
身近な人とのお別れの場所が、殺風景な場所だと悲しいです。
たとえば、病院の霊安室は、戦場のテントと同じくらい非情な感じがします。
生きている間に自分の最後の場所を選べればよいけれども、不慮の事故などの場合は、場所を選べません。
公共の病院がどこも、「瞑想の森」のような心ある場所になるといいなと思いました。

建築家の役目は本当に大きいですね!
[ 2006/08/18 21:10 ] [ 編集 ]
写真がとっても綺麗に撮れていることに、まず感心!


本文を読まずに、まず写真だけ見たときには、大きな公園の中に、公会堂のようなものが建っているのだと思いました。

身近な人の死に、万が一直面しなくてはならなくなったときに、周りの風景を余裕を持ってみることはできないでしょう。けれど、そのときに、目に飛び込んでくるもの、あるいは、心に残るものがなんなのか、そんなことを考えてしまいました。
[ 2006/08/18 22:21 ] [ 編集 ]
流線がとても美しいですね。
何か不思議な生命体の中にいるみたいですね。
[ 2006/08/19 08:30 ] [ 編集 ]
天女の衣ですか・・・。
一反もめんみたいでもありますね。
[ 2006/08/20 00:48 ] [ 編集 ]
>最期にふれる建築がすごく大切な気持ちになりました。

う~ん なるほど~。確かに最期にふれる建築ですね。そのように考えた事がなかっただけに、大切さをしんみりと感じてしまいました。

天女の羽衣...ほんとね。流線は子宮のようでもあり...。

「瞑想の森」という名前もいいですね。
[ 2006/08/21 08:18 ] [ 編集 ]
伊東さんの建築はいつも感心してます。
最近は3次曲面で空間をつくられていますので、今まで少なかった建築を体験できます。
この斎場ではとても曲面が、心を落ち着かせてくれていました。
[ 2006/08/21 09:40 ] [ 編集 ]
斎場の場はなかなか難しいですね。
最近の斎場は、煙も匂いもプラントで処理してしまうので出ません。多少の熱放出で済みます。この斎場も裏山側に炉1箇所につき1m角程度の排気孔があるだけです。
「最期の対面」ってすごく大切で大事にしたいと思ってますが、まさにその雰囲気になっているような気がします。中には酷い場所で「お別れ」しなくてはいけない斎場も多々ありますからね‥‥‥。
[ 2006/08/21 09:47 ] [ 編集 ]
病院の霊安室も最近ではとても綺麗に整備され、家族との対面の場に相応しいものも多くなってきました。新しい病院に限ってですが。
まさに斎場もそんなんです。最近の斎場は有名な建築家が設計することが多く、やっと「お別れ」の場がしっかり整ったという感じですね!。
自分で選べない斎場であれば、全ての斎場をきちんと考えて整備していってもらいたいものです。
私も斎場の設計をしてみたい!
[ 2006/08/21 09:56 ] [ 編集 ]
写真映えのする建築です。
なんか最近デジカメのピントガ少し甘いような気がしてなりませんが、これは腕のせいですね、きっと。

この斎場であれば、故人の思い出をしんみりと語り合うことができるような感じがしました。ハスの浮かぶ池、小高い緑の山を目の前に、心安らかな雰囲気がとても好印象でした。
僕もソファに座ってみましたが、北側にあるホールなので、風景が順光(逆光の逆)になりとても気持ちよかったですね。

人に死に際しては、いろいろなことが思い浮かばれます。静かな場が絶対に必要ですよね!
[ 2006/08/21 11:35 ] [ 編集 ]
確かに有機体の中にいる感じがします。
特に暗くなってからは照明効果が相当あると思います。
いつも2次平面と直線の空間に囲まれて生活していると、この3次曲面の屋根や壁がとても新鮮な感じがしました。
ランボも今度は曲面でどうですか?
[ 2006/08/21 11:39 ] [ 編集 ]
はじめまして?ようこそ!
この屋根は、ここを訪れたひとたちの記憶にしっかりと刻みこまれることでしょう。
同時に故人の記憶も蘇ってくるんじゃないでしょうか?
とても好感のもてる建築でしたよ!
[ 2006/08/21 11:42 ] [ 編集 ]
最近はお葬式に出席する機会もないのですが、私の地元・名古屋にある八事斎場は最悪の斎場なんです。いつも感じていたんですが、そこには人間の尊厳・敬意なんかがないんです。なんというのか、事務処理的に人がお骨になっていって、適当な場所でお骨を拾わされるといった屈辱的な経験をいつもさせられてました。
建築雑誌で発表される最近の斎場はなかなかデキが良く、「お別れ」の場としての建築に仕上がっていますので、今回のこの斎場はぜひ見てみようと出かけました。

「子宮のよう‥」というのは確かにその雰囲気があります。そう考えると「母胎回帰」なのかって頭の中で浮かんでしまいました。
「瞑想の森」も慶應大学のランドスケープアーキテクトの石川幹子さんによるものです。そこには「人が、帰っていく森」というコンセプトがあるようです。
[ 2006/08/21 11:53 ] [ 編集 ]
曲面いきたいですねえ。
でも、イタリア側から厳しい取り決めがあってデザインの変更が出来ないのですよ。
他の店舗とデザインが変わってしまうので・・。
なので、素材感を変えたりして微妙にテイストを高級に変えております。
[ 2006/08/21 15:02 ] [ 編集 ]
ランボの直線的イメージと対照的な空間も面白そうですが、いろんな条件があるんですね!
でも別の手法で新たなデザインを展開できるといいですね!
[ 2006/08/21 15:10 ] [ 編集 ]
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